おすすめラノベ・なろう

【おすすめラノベランキングTOP100】過去20年の総まとめ【2018年08月更新】

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僕はラノベが大好きです!

僕がラノベにのめり込んだのは中学2年の修学旅行。おっさんになっても読み続けること約20年で、ざっくり2,000冊以上は読んできました。

ラノベには「愛」も「友情」も「成長」も「冒険」も、何もかもが詰まっています

二児のパパである僕としては、かわいい息子や娘が本を読める年齢になったら、ぜひともハマってもらいたい。そして人生に活かして欲しい。

今回は、僕の読書経験の中で、「これは読まないと損!」と思った、おすすめのラノベをランキング形式でご紹介させて頂きます。

ただし、めちゃくちゃ長文ですのでお時間があるときにどうぞ。お時間の無い方は以下の項目別の記事を

一気に読み切るほど夢中になる完結済みのおすすめラノベ15選!ラノベを読んでいて「そこで終わるの!?」と腹が立ったことはありませんか? 僕はラノベが大好きです。しかし、どんなに面白いラノベでも...
小説版を読まないと損な面白さのアニメ化したおすすめラノベ15選アニメ化されたラノベの原作(小説版)って読んだことありますか? 三十路を超えたおっさんだけど、僕はラノベもアニメも大好きです。 ...
絶対ハマる!『小説家になろう』から書籍化したおすすめラノベ15選最近、『小説家になろう』からいっぱい書籍化してるけど、本当に面白いの? 『小説家になろう』とは、日本最大級の小説投稿サイトで、公式...

この記事は当ブログの100記事達成記念として、2016年5月2日に公開しました。

それ以降に読んだラノベのうち、ランキング入りした作品は「【新】○○○」と追記しております。

 

僕が好きなラノベの特徴

まず初めに、僕が好きなラノベの特徴(=これから紹介するラノベの特徴)についてご紹介させていただきます。

同じようなラノベが好きな人であれば、以下で紹介するランキングでお気に入りの1冊をきっと見つけることができるでしょう。

  • ハッピーエンド
    僕はラノベを読むとき、ものすごく感情移入します。だからこそハッピーエンドで、「よし、自分も頑張ろう!」と思える作品が好きです。
  • 鬱展開なし
    たとえハッピーエンドだ分かっていたとしても、ネトラレや仲間キャラの死亡など、ネガティブな出来事が多い作品は無理です。メンタル弱くてごめんなさい。
  • 理不尽なキャラがいない
    まったく会話の成り立たない身勝手な主張ばかり繰り返すキャラってたまにいませんか?「ストーリーを進行させるためだけの強引なキャラ」は必要ありません。魅力的なストーリーは会話のキャッチボールから!

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP100~TOP91

第100位 勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。

「オレ様は魔王じゃなく、店長になるんだ!」

あえて深読みするなら、身の回りの環境が劇的に変化したときに「自分になにができるか」を考えて変わろうとすることができるか、それとも「誰かのせい」にして不満を言うだけにとどまるか……。そんな生き方を考えさせてくれる小説でした。

もちろん、前者の生き方ができるようになりたいですね。

 

第99位 ブルースターロマンス

女は右手を胸の前に当て、ひざまずく。
極限にまで目を見開いて、ただぼうぜんと立ちつくす少年――レトの前で。
「お迎えにあがりました。わが夫君」

王族どころかその上の神様みたいな人に急に求婚される、というなんともびっくりなお話。世界設定が十分に語られていないことで、唐突なストーリー展開なのが本当に残念。そこら辺の設定がもっと語られていれば、ぜんぜん上位に食い込める面白さだったのに……。

完結編含めて2巻だけなので、サクッと読めるのはありがたいですけどね。

 

第98位 機巧少女は傷つかない

「夜々の魔術回路は単純だ。俺には才能も、おまえらみたいな知恵もない……が」
すっと雷真はうでを伸ばす。
「俺の相棒は、世界最高の自動人形だ」

自分は戦わず自動人形同士で戦闘させるスタイル(ポケモン的な感じ)が主流な中、主人公は相棒の機巧少女と一緒に特攻する独特のスタイル(モンハン的な感じ)。

毎回、大怪我をしながらヒロインを助ける主人公の姿がめちゃくちゃ熱い

戦闘のスピード感や過去の事件についてのシリアス展開、ところどころに挟まれるギャグ――。そのテンポの良さは、安心して人に薦められる面白さと言えます。

 

第97位 俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件

「ここは、庶民に任せろ」

様々なラノベで「お嬢様学校」ってありますけど、ここまで世間知らずなお嬢様が現実にいたら大問題な気がする……。

ただ、おもいっきり世間ずれしたヒロインたちの暴走っぷりと、全力で突っ込む主人公の奮闘っぷり。

ギャグ要素の面白さというか、ネタの世代感がジャストフィットでした。ゲッツ!アンドターン!(笑)

 

第96位 ドラゴンクライシス!

いきなり少女が飛びついてきた。
竜司はまるでセミにしがみつかれた木の枝の気分だった。しかし木の枝のように冷静ではいられない。心臓が乱打され、その音が部屋中に響きそうだ。
「……なんか懐かれてるわね」

不思議な存在になぜか懐かれる、という「特別感」。大好物です!

典型的なラノベたる、勢いとお約束が詰まった本作。娯楽としての小説をお探しの方にはピッタリのラノベかと!

 

第95位 スカイ・ワールド

どちらも満月の双子月は、競い合うように青白い光を放ち、地上を照らしていた。
そう、ここは異世界。
スカイワールドという名のゲームの中によく似た、まったくの異世界なのだ

有名どころで言うと『ソードアート・オンライン(SAO)』のような、ゲーム世界に閉じ込められて脱出を目指すストーリー。

ただSAOに比べると、「デスゲームに囚われた緊迫感」というより、強くてニューゲームで異世界を冒険しているような印象を受けました。その分、ライトな感じで「俺TUEEEE!」を読めます。

あとドラクエとかのRPGで、細々としたやり込み要素が好きな人には、主人公のクエストジャンキーっぷりがクスっとくるでしょう(笑)

 

第94位 コールド・ゲヘナ

「だから見せて、バーン。あたしたちが、人類が、いつかこの運命さえも克服できると。その可能性を!」

普段は怠け者だけど、実は強いんです系のお話。しかも、デッドリードライブ(=ガンダム的なもの)が登場するのも好印象!

ちなみに、『あんぷらぐど』という短編集もあります。大胆不敵な主人公の若かりしころの話は、たくさんの伏線回収という意味でも、「俺TUEEEE!」的な意味でも楽しめること間違いなし。

残念なのは、未完だということ……。非常に消化不良です(^_^;)

 

第93位 ドラゴンライズ

人間に、恩を感じた。
人間の、生きざまに惹かれた。
人間の、心意気に惚れた。
だから、人間とともに生きることにした。

不器用な少年と、二人の姉妹の微笑ましくも騒がしい日常。そして人よりも圧倒的な力を持つ竜との戦闘、どちらも軽快なタッチで読んでいて疲れません。

竜と剣士の戦いを描く王道ファンタジー小説でありながら、こそっと仕込んだ伏線がにくい(笑)

全4巻で完結と、1日で読みきれてしまうライトさも◎。

 

第92位 翔竜伝説 シーキングザブラッド

『見てくれ、このソニック!見てくれ、このソニック!これが、クレイオ期待の三歳竜ダンスインザウインドだっ!!……』

競馬の代わりに竜がその速さを競い合う世界で、竜舎を運営する青年の物語。本来、競翔竜(サラブレット的なもの)にはなれない種類の竜が、その定説を覆してレースに勝利し人気を獲得していく展開にワクワクします。

この白熱したドラゴンレースの様子もさることながら、個人的にもっと面白いと思ったのは、日常の描写。

いたずら好きでまだまだ甘えたい年ごろの竜の描き方がめちゃくちゃリアル!

可愛いやんちゃ坊主がすぐに想像できてほっこりします。

 

【新】とあるおっさんのVRMMO活動記

「――無様でいい、情けなくていい、格好良さなんか最初から求めちゃあいない」
「それでも……それでも最後の最後まで諦めずに立ち上がって足掻く、それが人間だ!」

『小説家になろう』から書籍化した作品の1つ(2017年4月現在は『アルファポリス』でのみ公開)。

同年代のおっさんがゲームを楽しむ様子を読んでいると、自分がゲームをやっているみたいでワクワクしますね。

しかも、ほのぼのとした日常パート(ダンジョンを探検したり武器を生産したり)に加えて、時々、激アツの戦闘シーンも楽しめます。

少なくとも、3巻のグリーンドラゴン戦まで読めば、本作の魅力が分かるはず!

 

第91位 カレイドスコープの少女

「君は、僕よりもずっと苦しい運命を背負っている。それなのに、君は決して逃げることなく、自分の運命に立ち向かっていた。何かを手に入れようと、必死だった」

人形技師の主人公と、人形遣いの少女のボーイ・ミーツ・ガールもの、かと思いきや、実は世界の命運がかかった伏線が仕込まれています

古き良きファンタジー小説が好きな人にはおすすめの一冊です。

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP90~TOP81

第90位 プリズム・ハート

彼女は振り返らない。
人に道を決められるのはいやだ。
未来は自分で切り開くものだ。おばさんがそうであるように――。

「幼いころ再会を約束した少女は実は国のお姫様&天下一武道会的なものの優勝者が次の王様になれる」と、お約束をとても大事にしています

いろんな困難はあれど、最終的にハッピーエンド、というのはやっぱり大切ですよね。

 

第89位 転生したらスライムだった件

だが、認めるしか無いのかもしれない……。
どうやら俺の【魂】は、異なる世界で生まれた魔物に生まれ変わったのだ、と。
俺は、スライムに転生してしまったのだ。

『小説家になろう』というWeb小説投稿サイトから書籍化した作品の1つ。

異世界転生モノの中でも珍しい、モンスター(しかもスライムという最弱モンスター)に生まれ変わってめちゃくちゃ苦労する……。かと思いきや、チートスキルでみるみる強くなっていくという超ご都合主義。

Web版に比べると、書籍版はかなり改訂が加えられていて、出てくるキャラクターの一人一人がちゃんと描かれている印象。ただし、その分、物語の展開は遅め。のんびりと、俺TUEEEE系の小説を読みたい人にはおすすめ!

 

第88位 聖剣使いの禁呪詠唱

「女の子のたった二人も救えないで、なにが《救世主(セイバー)》だ」

特別な力を持った主人公が、困難な状況で秘めた力に目覚め、ガツンと一発くらわせてハッピーエンド。ありふれた展開と言われれば、その通り!としか言いようが無い(笑)

あと、ものすごくどうでも良いことなんですが、決めシーンの中二病感あふれる呪文の詠唱、まじでやばい(いろんな意味で、笑)

 

第87位 サイケデリック・レスキュー

「おまえも必ず生き残れ。もしおまえがあのぼうずをかばって死ぬようなことになったら、あのぼうずは一生消えない傷を負っちまう。『自分のせいで恭平おにいちゃんが死んだ』ってな」

『トッキュー』『海猿』『め組の大吾』など、レスキューに関する漫画はたくさんあります。でも今から約20年前の1998年に発刊したこのサイケデリック・レスキューをご存知の方はいらっしゃいますか?

1巻の冒頭にある、本シリーズを通してのメッセージともいえる文章に心をわしづかみにされます。

どんなに絶望的な状況下でも、諦めず全力を尽くせ。それと同時に、助けられたものの心の重荷にならぬよう、絶対に生きて帰れ

このメッセージのおかげで、内容そのものはテロリストと戦ったり、貨物船の沈没事故のレスキューに行ったりと、ハリウッド映画みたいなことをしているのに、ドキュメンタリーのように感じるので不思議です。

 

第86位 悪魔のミカタ

泣くことで気持ちが晴れて、代わりに記憶が薄れるんなら、俺は泣かないで、そのぶんだけでもその人のことを覚えていたいんだ。

登場人物のキャラ立ちも、推理小説としてのストーリー展開も本当に見事

Amazonなどのレビューを見る限り、「1巻だけならそんなに……」みたいな声もちらほら聞こえてきますが、僕にとっては、↑のセリフにガツンとやられました。

注意点としては、現在19巻まで出ていますが、まだ完結していない、ということ。面白いだけに、次巻を待つのがキツイ……。

綺麗に完結してたら、もっと上位に食い込む面白さであるのは間違いありません。

 

第85位 COOLDOWN

放課後、図書室でお待ちしています。
もし宜しければ、いらして下さい。
香月紗夜

不良がちょっと優しいところを見せると、一気に良い人間に見える。じゃあ、不良だと思っていたやつが、ヒーローになったら?

この本のすごいところは、その疾走感。

次から次へと敵がやってきて、普通の高校生である主人公はボロボロになりながらも機転をきかせてなんとか渡り合う。その綱渡りのドキドキと、ガツンと一発かました時の爽快感は読みだすと止まらない魅力が有ります。

 

第84位 吼える魔竜の捕喰作法

「実は騎士団上層部は、すでに彼の情報を掴んでいてね……彼はミキハラタクトという下町の肉屋なんだ」

竜ってちゃんと処理すれば美味しく食べれるんです!へぇ、竜って食料になるんだー(白目)

最初はファンタジーな世界における料理系のストーリーかと思っていたら、巻が進むごとに、世界滅ぼしかねない《終焉の竜》についての秘密が解き明かされていって……と大風呂敷をひろげます。

竜が好きな人にはおすすめの1冊ですね。

 

第83位 IS 〈インフィニット・ストラトス〉

「織斑くんの専用IS『白式』です!」
真っ白なそれ。無機質なそれは、けれど俺を待っているように見えた。そう、こうなることをずっとまえから待っていた。ただ、この時だけを。

マンガにアニメ、ゲームにフィギュアと幅広いメディアに波及している本作。さすがにフィギュアやカードゲームまで行くと、誰が買うんだろうと思わないでも無いですが……。

ストーリー展開としては、ハーレム学園モノにふさわしく、1巻ごとに仲良くなる女の子が増えていきます(笑)

1人1人にちゃんとバックグラウンドが練りこまれていて、自分の好みのキャラを見つけることができれば、きっと面白く読めるでしょう。

 

第82位 クリス・クロス―混沌の魔王

「ほら匂いを嗅いでみなさいよ」今の『リリス』には逆らわない方がいい。そんな気持ちで、俺は言われた通りに、花弁の中に鼻を埋めた。薔薇の香りが鼻腔をくすぐ……らない。

2017年現在、バーチャルRPG系の小説は山ほど有ります。しかし、この『クリス・クロス』はなんと1997年に、仮想現実型RPG「ダンジョントライアル」というゲームを舞台として発刊されました。

もしかしたら、自分が大人になるころにはこんなゲームの世界が訪れるのではないか、と心が踊ったのを覚えています。

20年経った今も、残念ながら実現には至っていませんが、『プレステVR』なんかは、その可能性の片鱗を見せてくれて夢が広がりますよね。

 

第81位 おらが村は平和

異邦の地へ行った時、確かな自分を保つための存在が故郷だ。しかしオレにとっての帰るべき場所はこの村、ウェストリーだ。

『北斗の拳』のような荒廃した世界に、『おいでよどうぶつの森』的な牧歌的な村がある驚愕の理由とは……?

不思議な世界観ですが、読むと実家に帰りたくなる優しい小説です。

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP80~TOP71

第80位 はたらく魔王さま!

いいか勇者エミリア、俺は、この世界で正社員になってみせるぜ!

異世界からの逆輸入で魔王がやって来ました。けどメッチャ庶民派です。参謀役の悪魔はものすごい苦労性です。ダンボールの上で履歴書を書く姿(挿絵)を見た時は本気で泣きそうになりました……(笑)

異世界から来た魔王が、なんとか現代日本に馴染もうとバイトする姿は、逆にものすごい新鮮で楽しく読めること間違いなしです。

 

第79位 風の聖痕

「本気ならそんなこと気にする余裕はねえんだよ。無理でも無茶でもやるしかねえんだ。常識も限界も無視して、死ぬまでやってもダメだったら、そんとき初めて諦めりゃいいんだ」

炎の精霊を操る一族に生まれたのに全く才能が無い。そんな主人公は実は、小手先の技術を磨いてこじんまりと生きてきたのかと思いきや、死に物狂いで別の才能を磨いてきた

初めて読んだのは平成14年頃だったと記憶していますが、今読んでもなお、世辞抜きにかっこいいと感じました。

作者の山門敬弘さんがご病気のため急逝され、未完のまま終わっているのが本当に残念です。

 

第78位 おいしいコーヒーのいれ方

「ちょっと待った」僕はあわてて言った。彼女の腕を引きはがすようにして体を離す。「誰々くんのほうが、なんて比べてるうちは、それは恋じゃないよ」

大学生の主人公の心理描写(というか嫉妬や征服欲)が本当に見事。思うように行かない恋模様へのモヤモヤとした感情も、それでもやっぱり好きだという想いもすごく共感できる。

そして、年上のヒロインの可愛らしさがマジでヤバイ。こんな女の子がいたら絶対惚れるよね……

初めて読んだのは高校生の時。まだ女の子と付き合ったことの無い僕にとって、恋愛へのあこがれを掻き立てるラノベでした。

 

第77位 覇剣の皇姫アルティーナ

「……た、たしかに、僕は自分を信じることができない。自信は無い。けれども、こんな僕を信じると行ってくれた人がいる。その人が信じてくれているうちは、やってみようと思う」

人間には、「自分が感じる良い所と悪い所」に加えて、「人から見た良い所と悪い所」があります。自分以上に自分の良い所を信じてくれる上司がいたら、そりゃー頑張ろう!って思いますよね

基本的には成り上がりストーリーなのですが、人間関係や世界観、国際情勢も細かく作りこんでいて、非常に読み応えのある「覇道戦記ファンタジー」ですよ。

 

 

第76位 モンスターコレクションノベル 戦慄の破壊神

魔物たちは、全力でその《道》を駆けた。ただひたすら、自らの的に、主の敵に向かって。平原を駆け抜ける一陣の疾風となって。
魔力によって切り拓かれた、勝利への《道》を――駆け抜ける

モンスターコレクションTCGというカードゲームの世界観をもとにしたオリジナルノベル。本作を含めてシリーズもの、オムニバスもの、と豊富なラインナップがあります。

本作は、魔法ギルドから追放されたことで、魔法の使用に制約のある凄腕の召喚士が、古代の魔導兵器の復活を阻止するために奮闘する、というもの。

ストーリー自体は王道中の王道だけど、影のある主人公のかっこいい。いまなら分かる、やつは完全に中二病にちがいない(笑)

 

第75位 放浪勇者は金貨と踊る

指輪を外す。
俺の姿は黒髪黒目で細身のヨルではなくなる。
金髪碧眼で筋肉の鎧を纏った男に変化した。
勇者アレンと呼ばれる男の姿に。

勇者は魔王を倒すために旅をするわけですが、倒した後にも人々は生きていくんですよね。次の敵が新たな魔王や、残党ではなく、「人」というところがなんとも世知辛いですが、とても現実感があります。

めちゃくちゃ伏線が張り巡らされた推理系の話、というわけではなく、水戸黄門のようなシンプルなストーリーが凄く読みやすい。全2巻でしっかりとまとめきったところも◎です。

 

第74位 飛べない蝶と空の鯱

――約束だ。いっしょに飛ぼう。空の果てまで――
ある女の子と交わした、たったひとつの約束をはたすために<渡り鳥>になったのだ。

霧の上に島が浮かび、島々を行き交う交通手段は「空を飛ぶ」ことだけ。

主人公とヒロインはそれぞれに事情が有って1人ではろくに空も飛べない。でも二人でなら、どんなに過酷な空も飛んでみせる。そんな爽やかな決意があふれるラノベです。

「飛空艇」という単語にワクワク感を抱く人には、絶対におすすめできる一冊。

 

第73位 ダークエルフの口づけ

「あのアマデオという子、相当あなたに入れ込んでるみたいね。あなたも聞いたでしょう?あの男に履いた台詞。主任を侮辱するな、ですって。あたしの配下でそんな台詞を吐くやつがどれほどいるかしらね」

『魔法戦士リウイ』や『ロードス島戦記』といった有名小説の世界観ソード・ワールドの一国、「混沌の王国」ファンドリアにおける冒険譚です。

クール系美人の上司に入れ込む直情系の主人公の図、は見ていて危なっかしいですが、お互いに想い合う姿はちゃんと感じることができます。ただし、実はスパイのヒロインの思惑が全く読めず、早く次が読みたい!と思うでしょう(笑)

全4巻、一気読み推奨です。

 

第72位 魔王なあの子と村人A

「だってあなたたちはなんにだってなれるじゃないですか。自分で選んで自分になることができる。実際にはなれなくても、なろうとすることはできる。夢を持つことができる」

主人公は《村人A》。《勇者》や《魔法使い》といった《個性者(特別な個性を持った人)》のほうが、将来が約束されていて羨ましいのでは?と思ったところに↑のセリフがでてきて「なるほど!」と納得しました。

「自分って才能無いんだよね~」とネガティブになるよりも、「なんだって出来るじゃないか!」とポジティブに生きるほうが絶対に人生楽しい

 

第71位 あそびにいくヨ

「ぷはー。おいしい!」
満面の笑みをたたえてそういう少女の頭で、三角形の物体が「ひこひこ」動いた。どう見ても猫の耳である。

地球外生命体がもし、地球にやってきたら……。というかむしろ「遊びに来ました」と言われたら……。そしてそれが猫耳&しっぽ付きの美少女だったら、あなたはどうしますか?(笑)

秘密結社やCIA、日本政府の諜報機関が様々なコンタクトをとってきて猫耳宇宙人を中心に巻き起こるドタバタSFコメディ。

舞台が沖縄だからか、ストーリー全体にどこかのんびりとした空気が流れます。また、アシストロイド(宇宙人であるヒロインが持ってきた30cmくらいの三等身ロボット)がめっちゃ可愛い。

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP70~TOP61

第70位 星界の紋章

遺憾ながら――アブリル司令長官はいった――それはできません。私の氏名は帝国の友好国をつくるのではなく、皇帝陛下の領土にひとつの世界をつけくわえることなのですから。

宇宙空間を舞台とした作品は、アニメや映画、マンガに小説とたくさんありますが、そのなかでもこの『星界シリーズ』は膨大な設定が考えられている貴重な作品です。

物語のリアリティを追求して、一つの「言語」をつくり上げるその姿勢は、圧巻の一言。

設定が練りこまれているからこそ、作品全体に歴史を積み重ねたような重みがあり、時代劇を見ているような気にさせてくれます。

 

第69位 さくら荘のペットな彼女

さくら荘会議の議事録にはこう書かれている。
――『ましろ当番』は神田空太に決定しました!がんばれ、こーはいくん!あたしが応援しているぞ!書記・上井草美咲

「こんなとことっとと出て行ってやる!」と息巻いていた主人公が、まわりの仲間と徐々に絆を深めていく姿は、なんとも言えない暖かさが有ります。

それぞれの登場人物も、「一芸に秀でる天才 × どこか破綻している異常者」と強烈なインパクトが有り、読んでいて飽きません。ちょっと心が荒んだ時に読むと良い一冊でしょう。

 

第68位 彼女はワロスの盟主さま

「精霊や魔神など目に映らない超自然的な存在をアラビア語でジンと言うのさ」
「ワロスを極めたものは高度な精霊が宿ると言われている。私たちはそんな一流プレーヤーを経緯を込めてこう呼ぶのだ、高貴なる魂《ハイ・ジン》と」

三国志をモデルとした「ワールド・ロード・スリーキングダム」――通称「ワロス」と呼ばれるソーシャルゲームで遊ぶ高校生が主役の物語。

内容としては、ちょっとでもゲームにハマったことのある人なら、絶対にクスリとしてしまうギャグが散りばめられたコメディです。ゲーマー用語「廃人」がまさかのカッコいい説明で、電車で吹き出しました(笑)

あと、ヘルプAI「ムスメ」の言動に、不覚にも泣きそうになりました……。

 

第67位 問題児たちが異世界から来るそうですよ?

『悩み多し異才を持つ少年少女たちに告げる。
その才能を試すことを望むのならば、
己の家族を、友人を、財産を、世界のすべてを捨て、
我らの“箱庭”に来られたし』

主人公最強系かと思いきや、単に腕っ節が強いだけでは『ギフトゲーム』に勝つことはできません。謎解き&バトルのバランスが絶妙で、物語の世界観に一気に引きこまれます。

世界各国の神話や伝承が『ギフトゲーム』のルールとして採用されていることで、「もしかしたらこうかも?」と想像しながら読めるのも楽しい。そして最終的には、結局、拳と拳でのO・HA・NA・SHIになるのも爽快感が有って◎。

 

第66位 黄昏色の詠使い

「母さんと最後に約束したんです。母さんが昔、一番最初に夜色名詠を見せると約束した人がいて、母さんの代わりに僕がその人に夜色名詠をみせてあげるって

召喚魔法を『名詠式』と名付け、歌うことが呪文を読み上げる。この設定のおかげで、作品全体を通して優しい雰囲気に包まれるのが巧い!

出てくる登場人物が、それぞれに目標を持って成長しようと必死に、真剣に、とても真摯に「名詠式」に向き合う姿は本当に心打たれます。

 

第65位 乃木坂春香の秘密

俺だけが知っている『白銀の星屑』の意外な一面にして、彼女と俺をつなぐ奇妙な糸。
そう。
なんというか、乃木坂春香は……プチアキバ系なのである。

アニメ化もマンガ化もされているので知っている人も多いのではないかと思われる本作。完璧超人なのにドジっ子というギャップが人気の秘密でしょうか。

個人的には、シリーズもので全16巻とそれなりの分量があるにもかかわらず、大量のキャラを出さずに1人1人丁寧に掘り下げたストーリー展開が印象的でした。

他のラノベであれば、端役としてさらっと扱われそうなメイドも、序列があったり、それぞれに特技が有ったりとキャラが立っていて、全体を通して非常に読みやすい作品です。

 

第64位 狼と香辛料

そしてハッと気がついた。
月明かりに照らされた娘の姿。娘の頭についている耳。獣の、それ。
「……ふう。良い月じゃ。酒などないかや」

本作も、アニメ化やマンガ化など、メディアミックスか盛んな小説の1つですね。「戦わない商人」が主役の小説って、結構めずらしいのではないでしょうか?

しかも商取引のシーンは、緊迫感のある海外ドラマ(『24 -TWENTY FOUR-』や『SUITS』など?)を見ているようなドキドキが有って、一度読みだすと目が離せなくなります。

それに、やっぱりホロがかわいい。わっち」ってもう、惚れてまうやろ~!(笑)

 

第63位 織田信奈の野望

「男が戦に命を賭けられるりゆうなんてのはな!かわいい女の子を守りたい、死なせたくない!これだよ、これしかないだろうが!少なくとも俺はそうだっ」

タイムスリップもの?いいえ違います。異世界召喚です!そして、周囲からはサルと呼ばれる主人公……

あとはもうわかりますよね?(笑)

有名大名が軒並み女の子に変わっていて、ソレナンテ・エ・ロゲ?って感じですが、ラブコメディなら問題ない……はず?

 

第62位 偽りのドラグーン

通常、人間の龍脈は利き手側に集中し、竜気の「出口」も聞き手だけのはずだ。
アダマスは息を呑んだ。
「まさか…………」

ファンタジー系小説の花形といえば、「勇者」「大魔導師」「竜騎士」といったところではないでしょうか?(超個人的感想)。主人公の少年は、神童と呼ばれていた兄とは違って、ごく普通の少年。しかし、実は眠っていた力が有って……という、王道ですねわかります、な展開

地の文章がすごく丁寧で読みやすい分、ストーリー展開はゆっくりですが、しょぼい主人公がちょっとずつ成長していく姿をじっくり読んでみてはいかがでしょうか?

 

第61位 まじしゃんず・あかでみい

少女はしばしその紅い瞳で鈴穂を睨み据えていたが――
「ふみゃああああああああああああああああああああ~っ!」
いきなり泣き出した。
「――え?」

スライムくらいを召喚する予定の授業で、神か悪魔か分からないけど、ものすごい高位の存在を召喚しちゃった!しかも美少女で、主人公に懐いてる!というお話。

ヒロインの少女は、記憶を失っていて、どこか子供っぽいというか、子猫っぽいというか、すごく微笑ましい状態です。

微妙に意思疎通の出来てない会話が軽快で、ちょっとクスっとしてしまうこと請け合い。

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP60~TOP51

第60位 スイート☆ライン

信じられない。
信じられなかった。
あの新島永遠からこの押し潰されるような威厳。間違いない!
一国の姫君がそこに立っていた!

なんというかもうヒロインがすごい。人に慣れない野生の小動物のような感じも、なんか降りてきてるんじゃないの?って感じでアテレコしている感じも、しっかりとキャラを練りこんできたな~と。あと、主人公がいい具合にバカで熱血漢なのが見ていてほんとに気持ちいい!

アニメの制作現場や声優に興味が有る人は、「もしかしたら裏でこんなドラマが!?」みたいな感じで楽しめるので、とってもおすすめです。

 

第59位 アスラクライン

膨れ上がった僕の影の内側から、魔神が完全な姿を現す。
魔神の顔面を覆う鎧の下で、緑色の瞳が輝いていた。
「《黒鐵》の機巧魔神!?」

アニメ化もされている本作ですが、アニメは1クールに収める都合でしょうか、めちゃくちゃ省略されまくっているので、ちゃんと小説読んだ方が良いです。主人公の兄やヒロインの境遇など、伏線につぐ伏線。それはもうグイグイと物語に引きこまれていきます。

 

第58位 火の国、風の国物語

すべての騎士は叙勲を受けるとき、主の前で誓いの言葉を口にする。
我はここに騎士たるを誓う。我が剣は主君のために、我が血肉は祖国のために、我が誇りは持たざる者のために――と。

ストーリーが進むと、騎士アレスの他にもう一人反乱軍の指導者ジェレイドという主人公級の人間が増えます。

どちらに深く感情移入するかによって、ハマり具合が変わりますが、戦記モノが好きな人にはドストライクな本作、おすすめです!(ちなみに僕はアレス派です)

 

第57位 フォトン

自分の額に書かれている紋様と同じものを相手の額に書く……それが銀河のほとんどの星で決められている婚姻の習わしだ。

どこか『天地無用』の世界とリンクする本作。全体的に愛すべきおバカばっかりが出てきます。主人公とヒロインがボーイ・ミーツ・ガールした時、ちょっとしたいたずらが原因で結婚することに!ってねえよ!(笑)

ふたりとも額に「バカ」と落書きされてたり、なんかもう全体的に、ちょっとニヤつきながら読んでしまうコメディ系のライトノベルです。

 

第56位 星くず英雄伝

人はどんなに頑張ってみても、ないはずの未来は導けません。でも《ヒーロー》にはそれができます。自身を持ってくださいな。勇者さまは、すでに一度――運命を書き換えていらっしゃるんですのよ。

初版?は20年前の1996年に発刊されました。しかし未完のまま連載がストップしていたところ、2014年に出版社を変えて復活!

不器用で、でも熱い想いを持った主人公に、やいやい言いながらもサポートをしてくれる仲間たち。古き良きスペース・オペラというか、ヒーローもので気持よく読み進めることができます。

 

第55位 千の魔剣と盾の乙女

『かなわない夢なら笑ってもいいのか
私がロックと会ってから二十日もすぎてはいないが、バストゥータスただ一人を除いてだれもロックの夢を信じない。誰もは夢を笑う。行動をともにしている君たちさえも』

150年も戦いが続いていると、なんとなく停滞感が漂うんでしょうね。目先のモンスターだけ倒しておけば良いや~的な。

一方で主人公は本気で世界を平和にしたい、という強い夢をもっています。力が強すぎて、「魔剣潰し」なんて揶揄されても、夢を笑われても信じ続けます。バカが付くくらい一直線の主人公がそれに見合う魔剣を手に入れたら?そりゃーもう、ガツンと無双するしかないですよね!

 

第54位 晴れた空にくじら

黒く焦げ、ねじ曲がった釘のように、一隻の浮船が地面に突き刺さって止まっている。その浮船の気持ちを、もう一度飛びたい、という「声」を聞いたような気がして、雪平は頭を揺すった。

現代日本と似て非なる世界の日露戦争のころのお話。

浮船についての設定がすごくしっかり作りこまれていて、文章を読んでいるだけでどんな船なんだろう、と想像がふくらんでいくが楽しい。そして風景・雰囲気の描写がどことなく哀愁ただよう感じで、秋とかに読みたくなる(意味不明)

 

第53位 まおゆう魔王勇者

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」
勇者「断る!」

『まおゆう』は冒険物語のクライマックスであるはずの魔王VS勇者のシーンから始まります。人間と魔物が争う世界を終わらせ、その向こう側へ行くことはできないか?そんな夢物語を叶えるために最初は2人から、すこしずつ仲間の輪を広げていきます。2chで生まれた本作が、書籍化・マンガ化・アニメ化とどんどん広がっていったように。

「魔王は悪者」という常識をぶち壊し、「戦い」という現象を冷静に見つめ、それを無くすための方法を考える。世界が当然だと思っていることを疑い、もっと幸せな世界を目指して努力を重ねる

勧善懲悪もいいけれど、たまには変化球も面白いですよ(ある意味、「戦争」という悪者を退治しようとしているんですが、笑)

 

第52位 彼女はつっこまれるのが好き!

「健全な男子高校生なら、マンガとかもってますよね?」
「もちろんですよ。よく読みます」
「健全な男子高校生なら、緊縛女子高校生モノもってますよね」
「もちろんですよ。セーラー服にスク水。これ完璧――なわけあるかあああああああああ!」

ヒロインの少女は自分がボケたことにツッコミされるのが好きな変わった女の子。主人公は、ちょっとした勘違いから、あこがれのアイドルとラジオ番組を行うことになり、素人なりに奮闘することになります。

ツッコミ待ちなため、始終ボケ倒しのヒロインはかなり斬新です。

声を上げて笑うような大ホームランはないけれど、会話のテンポが良いので、どんどん読めてしまうラノベ。ちょっとポジティブにいきたいな~ってときに読むと良いでしょう。

 

第51位 影執事マルク

望遠鏡がとらえたのは、つややかな金髪をなびかせた一人の少女だった。風にあたっていたのかテラスで椅子に腰かけている。
「か…………………………可憐……です。」

現代風の舞台で、お嬢様学校に通い執事の勉強を~みたいなものはチラホラ有りましたが、ここまでド直球の執事モノは珍しいかもしれませんね。なんとなくのイメージでは、中世ヨーロッパ的な世界で豪勢な洋館に暮らす美少女をビシっと世話する執事が目に浮かびます。

しかも、バトルものとして、ちゃんと戦闘シーンが描かれているので、日常パートと戦闘パートにメリハリが有り、飽きずに読み切ることができる良作です。

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP50~TOP41

第50位 スクランブル・ウィザード

「選択の余地が無かった。俺はDランクだといっただろ。つまりは、どれだけ施呪の訓練を積んでも、才能のある奴には絶対に追いつけない。だからこういう隙間に活路を求めるしかなかったわけだ。上にいくためにはな」

現代日本に似た魔法の存在する世界で、ランク的にはそこまで高く無いけれど、創意工夫と、呪文破壊(ディスペル)で戦う主人公。

ぶっきらぼうな言動の中にも優しさがあり、急に配属となった教官という職業もなんとかこなしていきます。

主人公最強ではないけれど、決めるべき所でビシっと決めるかっこよさは、ラノベの主人公!って感じが凄くでています。ストーリーも綺麗に起承転結がねられていて、安心して読めるラノベ。

 

第49位 理想のヒモ生活

「もし私が、アウラさんと結婚した後、後宮に引きこもり、可能な限り外部との接触を断ち、アウラさん以外の王宮関係者とは一切関わりを持たず、ひたすらだらだらと遊びほうける日々を過ごしたとしたら、アウラさんはどう思われますか?」
「大歓迎だ!」

『小説家になろう』というWeb小説投稿サイトから書籍化した作品の1つ。しかもかなり初期の部類でしょうね。

おっさんが、とくに何のチートをもらうわけでもなく、また強制的でもなく異世界に召喚されます。

1ヶ月後にもう一回召喚するから荷物まとめといてねって、なんて親切設定なのか(笑)そして、なんにもしなくて良いよ~と言われても、勤勉な日本人×サラリーマン、じっとしてはいられないので、ちょこちょこと奥さんの仕事を手伝ったり、魔法の練習をしたり……。

あれ、ヒモじゃなくね?普通に夫婦生活楽しんでるだけやないかい!社会人の男性にはとくにおすすめの1冊です。

 

第48位 魔法戦士リウイ

「不本意ながら、あなたが勇者であるという啓示を神から賜りました。本日から、あなたに仕えさせていただきます」

パーティーメンバーの3人の美女に誘われ冒険者として成長していく『魔法戦士リウイ』シリーズと、それに繋がる形で、冒険者として成功した後、世界滅亡級の事件に立ち向かう『○○の国の魔法戦士』シリーズ、の2つのシリーズで全21巻完結の大作です。

若干、ご都合主義、というか主人公が決めるべき所をバシッと決める男前っぷりなので、好き嫌いは別れるかもですけどね……。ソード・ワールドここにあり!って感じの壮大なストーリーなので、僕は全力でおすすめさせて頂きます!

 

第47位 ピカレスク・ドライブ

「でも……ブロウはあのとき、僕を残して逃げることを、くだらないことだって言った。自分が捕まるかもしれないのに、死ぬかもしれないのに、そんなことがちっともたいしたことじゃないみたいに“くだらない”って言ったんだ。

なんというか、『ルパン三世』と『ミッションインポッシブル』を足して2で割って、銭形警部を美女に入れ替えた感じですかね(笑)

実は主人公と美女刑事は昔付き合っていたことが有って……という男前な展開も、ハチャメチャな盗み方も、拍手喝采すること請け合い。

『ルパン三世 カリオストロの城』が好きな人は、絶対に読んでみるべきでしょう。

 

第46位 烙印の紋章

「おまえは、もはやオルバなどではない。おまえはまったく違う人間に生まれ変わった。いいか、おまえは今日、この瞬間から、畏れ多くも、メフィウス帝朝皇位継承者、ギル・メフィウスその人となったのだ!」

主人公が、皇子役と剣闘士役をこなしながら、時には武力で、時には策略で、敵をなぎ倒していきます。舞台は竜の出てくるファンタジー系の小説なのに、群雄割拠の様子が『三国志』を読んでいるようでワクワクがとまりませんでした。

主人公の正体がいつバレるのか!?というドキドキも、信頼できる仲間の安心感も、ストーリーを加速させる良い味になっています。

全12巻、一気読みすること間違いなしです!

 

第45位 ウェスタディアの双星

女王との短い会話のあと、バドエルの心には、それまでになかった強い志が確かに芽生えていた。それがみょうに心地良く、彼の精悍な頬を緩ませる。
「勝とうぜ、アルファーニ」

弱者が創意工夫で困難に立ち向かう姿は胸を打つものが有ります。自分も頑張ろう!と元気をもらえます。

本作は、弱小国家の国王が崩御したところからスタートします。主だった貴族は早々に逃げ出し、あとは滅亡を待つばかりとなった国で、志をもった若者があがき続ける姿は、ガッツポーズなしには読めません。コレをよんで明日も頑張りましょう!

 

第44位 れでぃ×ばと!

「ここにいる日野秋晴くんの、小学生のころの夢は、」
「『可愛いお嫁さんになって、幸せな毎日を送ること』なんですから」

すでに紹介した『オレがお嬢様に「庶民サンプル」として拉致られた件』と同様、まずもってそんなお嬢様なんて現実にいねーし、という想像上の生き物がいっぱい出てきます(笑)

ネガティブな要素なんて一切でてこない、完全完璧な娯楽小説といえるでしょう。『庶民サンプル』に比べると、主人公が男気ある性格で、かっこよさ2割増しな感じなので、本作の方がランキング上位、というわけです。

 

第43位 見習い神官レベル1

十二かそこらで入学するものが大部分という中で、彼だけが十六歳。ヒヨコの群れの中に、羽の換わり始めた若鶏が一話だけ混じっているようなもの。浮かない方がおかしい。

魔法や妖術を扱える神魔を呼び出すため、神官学校へ通う主人公は十六歳。なのに、作中のあだ名が「おっさん」……(笑)

召喚できる神魔は位階があり、主人公は三桁のしょぼい神魔すら召喚できない落ちこぼれ、かと思いきや、実は人化のできる一桁台のものすごい神魔がそばにいる。しかも実はめっちゃ強い、という盛りだくさんな設定。詰め込みすぎな気もしますが、相棒となる神魔のキャラが濃い(魅力的)ので、すべてが調和されるから不思議。

 

第42位 9S<ナインエス>

僕は悔しかった。情けなかった逃げ続けた自分が嫌だった。あのときから由宇は僕の目標になった。特別なものになったんだ。

なんというか、ハリウッド映画みたいなラノベです。1巻を読んだ時はまさに、コレ・ナンテ『ザ・ロック』?(ニコラス・ケイジやショーン・コネリーが出演する映画)って思いました(笑)

しかも、特別感の漂うヒロインと普通の少年の物語と思いきや、実は主人公の少年にも中二病な力が!

ある意味、特殊な三角関係が、物語にグイグイ没頭させてくれる小説です。海外のアクション映画が好きな人には超おすすめ!

 

第41位 とらドラ!

ため息をつき、無意識に前髪を指先で引っ張る。目元を隠そうとする、竜児の癖だ。そう――悩みは目元にあった。
悪いのだ。
視力が、じゃない。目つきが。

全10巻の学園ラブコメディでアニメ化もされています。

このラノベのすごいところは、ストーリーの中で、登場人物がどんどん掘り下げられていくこと。1巻と10巻を比べてみると、これおんなじキャラか?と疑いたくなるようなストーリー展開もちらほら。

でも全部を通して読むと、作品の中でキャラが成長していく様子が感じられて、「ああ、学生時代って楽しかったよな~」となんとなく懐かしい気持ちにしてくれます。

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP40~TOP31

第40位 魔弾の王と戦姫

「わかった。足にする」
弓弦がふるえた。
放たれた矢はするどい羽音を響かせ、大きく弧を描いて影の脚を射抜いた。

小説の主人公が持つ武器、と聞くとあなたは何を思い浮かべますか?過去にはほとんどが剣や魔法を主としていたのが、最近は弓が結構増えてきた印象があります。(なろう系だと、不遇職の弓が実は強かった、みたいな展開もよく有りますね)。

本作の主人公は、弓の名手。それも歴戦の勇士たちが引くレベルの。主人公だけが使える武具も出てきたりと、抑えるべき所をちゃんと抑えているので、安心して読める戦記系のラノベといったところですね。

 

第39位 オオカミさんと七人の仲間

「この……馬鹿野郎が……涼子さんはな……強いんじゃない」
「……強くあろうとしてるんだよ!!」

正統派ツンデレヒロイン(というかヤンキー)と、人目がないときだけ激烈にダンディな主人公の学園ラブコメディです。

「ツン9割:デレ1割」くらいの配分ですが、デレのときの可愛さがMAX!(笑)

 

【新】Re:ゼロから始める異世界生活

二度の経験。二度の死。恐怖。痛み。俺は三度目、彼女を守る。
――彼女を、守れ!!

『小説家になろう』から書籍化した作品の1つ。

異世界に召喚されても、剣や魔法が使えるようになるわけじゃない。ただ、特定のタイミングに「死に戻る」だけの力を駆使して、ヒロインを助けようとする主人公の姿が爽快。

「これでやっと解決した~」と思ったら「いえ、ココからが本番です(キリッ」みたいなどんでん返しがたくさんあって、どんどん続きを読みたくなること間違いなし!

 

第38位 護くんに女神の祝福を!

「あなた、わ、私と……その、つ、つ、付き合いなさい!」
一瞬の静寂をおいて。
真っ白になった護の意識に、一年基礎2科の教室を揺るがすどよめきが届いた。

あなたは、高校転校初日に、美人で超強くてお金持ちの年上のお姉さんに、「わ、わたしと付き合いなさい!」と言われたら、どうしますか??

ショタ系主人公と、ツンデレ(周囲の人間にはツン、主人公にはデレ)なお姉さんのラブコメディです。優柔不断な主人公にやきもきしますが、めちゃくちゃ強いはずのヒロインが絶妙にいじられキャラなのが笑える(その後、きっちりおしおきされる周囲の人間たちにも笑わずにはいられません)。

キュンとしたり、笑ったり、しっかり完結しているので、終わりまで一気に楽しめるシリーズです。

 

第37位 まよチキ!

スタンド・バイ・ミー。
それを――その言葉を大事な人に言える男になれ。大切な人たちをそばで守れるように、強くなれ。
おれが護るからそばにいてくれって、胸を張って言ってやれるくらいに、強く――。

「迷える執事とチキンな俺と」を略して「まよチキ!」。タイトル通りに執事のヒロインと、女の子に触れられただけで鼻血を出すチキンな主人公の学園ラブコメディです。

ギャグ系のラブコメかと思いきや、シリアス展開、というかしっかりとした熱い展開もあり、飽きさせません。

全12巻ということで、中途半端に途中でダレたりせず、完結までしっかりストーリーが展開していくので、先の展開をワクワクしながら読むことができるシリーズです。

 

第36位 神話戦域のグラフィックス

「俺が求めるんは強さ――意思を貫くための力だ。だからそんな暴力を欲しいとは思わない」

主人公は神遺物を使おうとしたとたんに壊してしまう《破壊者》。自他共認める落ちこぼれだと思っていたら実は……。という、まさに「お約束展開」(笑)

でも、「お約束」って、安心して楽しめる気がするのは僕だけでしょうか?

全3巻でというボリュームも、さくっと読めておすすめですね。

 

【新】冴えない彼女の育てかた

『輝こうとしないヒロインを輝かせるほど、私は天才でも変態でもないわよ?』

2017年4月より第二期のアニメが開始となる本作。

先輩、後輩、同級生にいとこ……。ヒロインはよりどりみどりだが、僕が特に面白いと感じたのは「ゲームづくりに苦労する姿」。

コンセプトをひねりだしたり、演出を考えたり、産みの苦しみにのたうち回る主人公の姿は、同じクリエイターとしてすごく納得感があった。

 

第35位 ミスマルカ興国物語

「生き死にを聞いてやっているのはこちら側だということを忘れるな!こんな弱小国家に一人残された、死ぬしか能のないイカレた大うつけと!全帝国国民の期待と羨望を一身に負って立つ自分自身とを!天秤にかける覚悟は有るのかと聞いている!!」

戦いが嫌いだ、という主人公は、知力による大陸制覇を狙って歩み出します

つかみどころのないのほほん王子と、世話役(ツッコミ役)の少女の掛け合いは、漫才のようにテンポが良くて面白い。その一方で、知謀で戦うシーンは詰将棋のようにピリピリとした雰囲気が有り、メリハリがうまいな~という印象。

2016年現在も続いており、1年に1冊程度と少し展開は遅めですが、続きが楽しみな小説の1つです。

 

第34位 召喚教師リアルバウトハイスクール

慶一郎は慣れた手つきでトカレフの弾倉リリースして残弾数を確認すると、教室にいる時と同じ間延びした口調で言った。
「今からお前たちに特別補習授業を行う!科目は社会……加えて倫理だ」

ストリートファイトが<Kファイト>というのエンターテイメントとして受け入れられた世界。

K-1のような格闘技の話かと思ったら、<神威の拳>という波動拳や昇竜拳のようなものを駆使して戦う格ゲーでした。しかも、バトルだけでなく、ギャグや恋愛もちりばめられていて、いろんな楽しみ方で読むことができます。

特に、主人公・南雲慶一郎の強さが異常。身の丈二メートルを超える大男で、上は革ジャン、下は薄汚れたアーミーパンツに編上げブーツと、『カリフォルニア・ダウン』という映画の主演ドゥエイン・ジョンソンのようなマッチョマン。

もしこんな人が身近にいたら、マジでビビるか爆笑するでしょうね(笑)

 

第33位 ナイツ&マジック

「あ、ああ、ああああ、ロボットに、ロボットに、僕は、ロボットに乗ってる、走ってる!」

『小説家になろう』というWeb小説投稿サイトから書籍化した作品の1つ。

メカオタクの主人公が、ロボットに乗るために、ありとあらゆる努力を続け、いつしか、「むしろ自分で最強のロボットを作れば良いのでは?」と突き抜けていくお話です。転生モノの中でも、とりわけ、現代の知識(プログラミング能力)をフル活用することで、世界の常識に喧嘩を売りながらロボットを改造しまくる!

子供の頃に、ガンプラが好きで、肉抜きをしたりペイントしたりしたことのある人には、間違いなくおすすめできる1冊です。

 

第32位 前略。ねこと天使と同居はじめました。

……そう。『拾ってやって下さい』のダンボールに入っていたのは、15歳前後の女の子だった。

主人公は、仕事からの帰り道、道路に置かれたダンボールを発見する。そのにいたのは3匹の子猫。悪いとは思いながら、一人暮らしでペットは飼えないと心を鬼にして立ち去るが、またダンボールを発見。次にそこにいたのは、「15歳の少女」だった……。

ソレナンテ・エ・ロゲ?」再び!(笑)

とりあえず、3匹の子猫たちが超カワイイ、癒される。猫好き&ホームドラマ好きなら、間違いなくおすすめできる小説です。

 

第31位 ハイスクールD×D

「今から目の前のクソ堕天使を殴りたいんで邪魔が入らないようにしてください。
――一発だけでいいんで。……殴らせてください」

スケベな主人公のドタバタコメディかと思いきや、ガッツリのバトル物。しかも1冊ごとにちゃんと最後には敵をぶっ倒す、きれいなまとめ方なので読んでいて爽快感があります。

3巻くらいから出てくる、変身の呪文も中二病感漂うもののはずなのに、ストーリーの盛り上がりのせいでかっこ良く見えてくる不思議(笑)

ただし、挿絵の肌色具合や、おっぱ○など、スケベ単語が満載なので、人前では読めない小説TOP3に入ってしまうのでご注意を!

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP30~TOP21

第30位 EX!

「なあ――お前、心に太陽当ててるか?」

悪の養成校に通う学生(主人公たち)と、正義の味方(敵)とのバトル小説。

「自分の力が強すぎるのではないか?」と悩み、実はそんなに強くなかったと知って落ち込み、自分は普通の生活を送りたいだけだと現実から目をそむける。

そんな情けない主人公が、最後には覚悟を決めて、正義の味方(敵)と戦う姿は、ヒーローものの醍醐味たる爆発的な盛り上がり方をします。セリフはめっちゃダサいけどね!(笑)

 

第29位 はぐれ勇者の鬼畜美学

――凰沢睦月には一つの美学がある。
それは、泣いている女がいたら、好きにして良い――というものだ。

面白かった頃の名作マンガ『バスタード』(今も続いていますが最近のものは……)を彷彿とさせる主人公。強くてニューゲーム系の小説の中では、ダントツのかっこよさです!

どんな苦境も理不尽も、ギラリと笑ってぶち壊すその傲慢さにしびれますね!!ストレス解消に持ってこいの小説です。

 

第28話 空ノ鐘の響く惑星で

柱の内側に浮かび上がったその姿は、彫像を思わせる整ったもので、少なくとも幽霊のようには見えない。

中世ヨーロッパと近未来をミックスさせたような不思議な世界でボーイ・ミーツ・ガールする話です。すでに紹介した『星界の紋章』のように、丁寧に世界観が練りこまれていて、まるで歴史小説を読んでいるような気分になります

全体的に流れている空気感は基本的には穏やかですが、締めるべき所はしっかりとシリアス路線になっていて、ラストのハッピーエンドに至るまで本当に読み応えがあります。

全12巻+外伝1巻ですが、外伝は本編の後日談のようなものなので、まとめて読むのをおすすめします。やっぱりハッピーエンドはこうじゃないと!

 

第27位 氷結鏡界のエデン

「ようこそ。穢歌の庭に堕ち、そして浮遊大陸へと登り帰った者よ。千年、凍てついた楽園がお前を待っていた。」

すでに紹介した『黄昏色の詠使い』の作者でもある細音啓さんの作品。

磁石の同極のように、触れることすら出来ない主人公とヒロインが、それでも互いに想い合い、もう一度一緒にいられるようにと努力する姿がめっちゃ健気!

運命に抗い成長しようとする少年・少女の姿の描き方が絶妙すぎて、なんだか悔しい!でも読んじゃう(笑)

 

第26位 不完全神性機関イリス

くっだらねぇ。なにが軍用だよ特殊な知覚プログラムだよ。お前はもう、そんな堅苦しいもんじゃねえだろ!ちっと物覚えが悪いだけの家政婦ロボだろ、ちがうか!?

細音啓さんの作品、再び!

というか実は、一つ前で紹介した『氷結鏡界のエデン』とめちゃくちゃリンクする話です。ぜひエデンを読んだ後に読むことをおすすめします。

イリスの健気さとドジっぷりにハマること間違い無し!

 

第25位 彩雲国物語

民草は替えのきく存在だと心のどこかで思っていませんか。遠い地で喪われていく命にすがりついて泣く人がいることを忘れてはいませんか。――私たち官吏が守るべきものは『誰』ですか?

僕にとっては珍しく、たまたま本作のアニメを見たところからハマりました。

イメージ的には、春秋戦国時代くらいの中国っぽい架空の世界でのお話。国の役人になって罪なき民を守りたい!と夢見る少女の奮闘ぶりを見ていると、「よし、明日も頑張るか!」と元気をもらえます。

特に7巻~8巻の話は、めっちゃ泣ける。今の政治家にかたっぱしから読んで欲しい……

 

第24位 アウトニア王国奮戦記

「たしかに戦いは悲惨で、なにひとつ生み出しません。戦争を起こすのは最低の馬鹿者のやることです。でも、今、アウトニアはその最低の馬鹿者を必要としているのです!」

サブタイトルである「でたまか」は「出たとこ任せ」という意味ではなく、「臨機応変に対応する」ということ。目の前の困難な現実に抗うためにできることを全てやってやる!という創意工夫の現れ。

映画『ホーム・アローン』を彷彿とさせる爽快ないたずらと、宇宙船での戦争が融合した不思議なラノベです。やっぱり苦しい状況を、工夫で一発逆転するのは気持ちいいですよね!

 

第23位 とある魔術の禁書目録

「そりゃ裏を返せば諦めろっつってんだろ?努力する権利を、死にものぐるいで挑戦する権利をすてろっつってるだけじゃねえか!!」

コミック化もアニメ化をされていて、スピンオフ作品も数多く出ている、超有名タイトル。科学と魔術という相反するものが題材なのに、違和感なくまとめられているのすごい。よくそんな設定思いついたな……と。

右手以外は凡人の主人公が、いつも傷だらけになりながら、しかし最終的には「幻想をぶち壊す姿」はめちゃくちゃ爽快です。もし見たことが無いなら、小説とアニメは抑えておいた方がいいですよ。

 

第22位 バード・ハート・ビート

この脚が引き千切れたってかまやしない。
翼が砕けたってかまわない。
それでも、
なんとしても、
今度こそこの脚で、その体を掴んでみせる――。

巨大な鳥が住む世界で、競鳥騎手(競馬のジョッキーのようなもの)になるのを夢見る少年が、異国の少女を助けるボーイ・ミーツ・ガール的な内容です。

ただし、僕は、ボーイ・ミーツ・ガールが好きですが、本作に限って言えばそれはもう飾りでしかありません。本作においてもっとも重要なのは、「愛鳥との絆」です。普段は暴れん坊の相棒(鳥)のツンデレ具合に、めちゃくちゃ癒やされます。

かなりのネタバレで申し訳ないですが、ラスト手前の再会シーンは、愛鳥の心情描写が見事すぎて、読みながら思わずガッツポーズしてしまいましたね。

 

第21位 異世界料理道

……私にとって、食事に、美味いも不味いもない。食事とは生きるための手段なのだ。そんな私に、味の感想を求められても、困る。
だけどはっきりわかるのは……美味い、というのはこういうことなのだな。

『小説家になろう』というWeb小説投稿サイトから書籍化した作品の1つ。

異世界転移×料理という切り口が珍しいことはもちろん、民族としての『森の民』の描写が素晴らしい。閉鎖されたコミュニティで自分たちが信じる先祖からの掟を頑なに貫く姿は、「あぁ、未開の地の民族ってこんなのなんだろうな~」という納得感があります。

そして、そんな凝り固まった意識を「美味しい料理」でぶち壊す主人公の姿は、まさに料理無双と言っていいでしょう。読んでいるとお腹が減ってくるのがデメリットですかね

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP20~TOP11

第20位 漂流伝説クリスタニア

「神がいようが、邪神がいようが、伝説の魔術師たちがいようが、驚いたりはしないさ。崖の向こうは誰も知らない世界なんだから」

『ロードス島戦記』と同じく、ソード・ワールドというテーブルトークRPG(むしろテーブルトークRPGって言葉を知っている人がどれだけいるのだろうか……)の世界の話です。

この小説に詰まっているのは「成長」です。僕が中学生くらいで初めて読んだときは、カッコいい主人公とかわいいヒロインの恋愛模様や、手に汗握るバトルシーンばかりに着目していました。しかし最近、改めて読んで感じるのは、猪突猛進で偽善者だった主人公が、一人の男として成長していく姿。

「自分の未来は自分が決める」というスタンスは、本当に見ていて気持ちが良いしカッコいい!

 

第19位 天地無用!GXP

西南は生まれて初めて瀬戸に不運を褒められ、認められ、必要とされ、そして宇宙にいることを許されたのだ。西南にとって何よりも嬉しい評価をしてくれた人たちを、絶対に裏切るわけにはいかない。いや裏切りたくないのだ。

小説に人気が出て、アニメ化される、というのはよく聞く話です。でも本作はその逆で、アニメでは語られることのなかった設定や心情が丁寧に描かれています

僕は本作のアニメの軽さやテンポの良さが好きで何度も見たことがありますが、いちど小説を読んでからもう一度見ると、また違った面が見えてきてすごく面白いです。

アニメ版を見たことがある人は、買って損なし!

 

第18位 ソードアート・オンライン

「でも、わたしそれを聞いてハッとしたんです。この人はこの世界でちゃんと生きてるんだ、って思って。現実世界で一日無くすんじゃなくて、この世界で一日積み重ねてる、こんな人もいたのか――って……。」

作者の川原礫さんは、後述の『アクセル・ワールド』というラノベで、電撃大賞の<大賞>を受賞されました。その作品とは別に、個人でネットにアップしていた小説が、この『ソードアート・オンライン』です。

僕のようにメンタル弱めの人間にとって、「実はオレ強いんです展開」はまさに大好物!

しかもシリーズものとして、根底にある「ゲームの中を一つの世界として生きる」という姿勢に、フルダイブ型のゲームができる小説内の世界をとても羨ましい、と感じてしまいました。

 

第17話 モンスターハンター 魂を継ぐ者

モンスターはあまりに強大な存在だ。だから、それに対して自分を守り、できるかぎり対等に向き合うには、あらゆる手段を尽くさなければならないだろう

大人気ゲーム『モンスターハンター』のノベライズの1つです。たくさん小説化やマンガ化されている中で、なぜこの『魂を継ぐ者』をおすすめするかというと、「その世界生きているリアリティ」があるからです。

普通に考えれば、人間の何倍もの大きさのモンスターを狩るのは、ものすごい大変なことなんですよね。ゲームに慣れていると、鼻歌交じりに倒しに行くドスファンゴですら、実はものすごく危険なはずなんです。少しでも死の確率を下げるために、装備を整えたり、罠の使い方を学んだり……。

本作には、そんなハンター生活のリアリティが詰まっています。ペーペーの主人公がボロボロになりながら成長する姿を見ていると、しばらくやっていなかったはずの『モンスターハンター』がめちゃくちゃやりたくなりました。

 

第16位 フルメタル・パニック

「あたしはね、もう、あなたを信じたの。さっきあなたが望んだ通りに……」
胸からは彼女の体温が伝わってくる。怪我の痛みなど吹き飛んで、頭のなかが真っ白になった。全身の血が逆流し、体中の筋肉が引きつった。手にした銃を取り落としたことさえ、彼は気が付かなかった。

ごく普通の女子高生が持つ秘密を守るために、特殊部隊に所属している主人公が、それと悟られないように警護する。そう聞くと、ブルース・ウィリス主演の『ボディーガード』のようなストーリーを思い浮かべそうですが、残念ながら本作は「SFアクション・コメディ」(笑)

主人公のみごとな空回りっぷりにめっちゃ笑える。その一方で、終盤のアクション部分には、しっかりとした緊迫感もあり、非常にメリハリのあるストーリー展開になっています。

メインシリーズはすでに完結していますが、2016年現在も後日談からつながるシリーズとして『フルメタル・パニック・アナザー』が連載されています。

 

第15位 悪の組織の求人広告

メタリカの頂点へ。悪の頂へ。
世界を変えたいと願った気持ち。それは嘘じゃない。そして、この道の先には、それを可能にする力があるかもしれない。
俺が作りたい世界はどんなものなのか。まだおぼろげだけど。きっとこの道を進んでいけば見えてくるはずだ。

『小説家になろう』から書籍化した作品の1つ。

ショッカーのような悪の軍団で、自分の作りたい世界のために、下っ端戦闘員から成り上がっていく立身出世物語です。

壮絶なネタバレで申し訳ないのですが、このセリフだけは紹介したい。

なろう版の最終話、将来「悪」という字のもつ意味が変わり、辞書の記載が変更された。悪:己の信念と理想のために、現在の常識や価値観を否定し戦うこと、もの。

 

第14位 DADDYFACE

『……九頭竜と呼ばれる蝦夷の古武道をご存知ですか?』
唐突に樫緒が言い、桐古、頬傷の男、両名が凍りついた。
美沙は混乱したように、
「くず……え?なにそれ、分かんないよ~!」
『後学のためにも、見ておいて損はないでしょう、では』

なんというか、物語の設定そのものは、なかなかに突拍子が無く、作中にあふれる中二病感もなかなかのもの。それでも、日本の昔話とトレジャーハンティングを結びつける、というストーリーはかなりの読み応えがあります。

実は、鈍感系主人公は、見ていて不満が募るのであまり読まないのですが、本作については、キャラの掛け合いの面白さも相まって、ついつい読み進めてしまいました。

 

第13位 アクセル・ワールド

「強さは、ただ《勝つ》ことだけじゃない」
「……ただ《抗う》こと。倒れてなお空を見続けること……それだけが強さの証なんだ。そうですよね……先輩」

チビでデブな情けない主人公は、ゲームの才能が有った!と思いきや、ゲーム内アバターはすげぇ弱いキャラだった……、と思ったら珍しいスキルを持っていることが分かった!というどんでん返しパターン。

『アクセル・ワールド』のすごいところは、その世界観と伏線の貼り方。しれっと書いていた設定が、数巻あとでしっかり効いてくる。1つのゲームとしての設定が練りこまれていることで、本当に自分が新たなゲームをやっているような気分になってしまいます。

そして、情けない主人公が、困難を前に、なんとか立ち向かおうとする姿は、やっぱり勇気を貰えるし、明日も頑張ろう!という気になってしまいますよね。

 

第12位 月と貴方に花束を

――悲劇を生むのは力じゃない。それを振るう人の心なんだ。弱い心が悲劇を生んでしまうんだ。
――オレはもう負けない。どんな力にも、自分自身の弱い心にも。

「変身できない狼男」が主人公の一風変わったお話。「朝起きたら、妻を名乗る見知らぬ美少女いた」というなんとも羨ましい状況に、当時高校生の僕は胸を踊らせました(笑)

可愛らしいお嫁さんや、厳しい言葉(や肉体言語)を投げかけながらも本当に優しい主人公の家族。登場人物1人1人にしっかりとしたキャラがあります。物語の構成も、起承転結が非常にしっかりと練られていて、主人公とヒロインがお互いに想い合う姿に、とても優しい気持ちになりました。

家族を大事にしたいな~と思える作品です。

 

第11位 バカとテストと召喚獣

吉井明久の答え
『(2)およそ③』
教師のコメント
先生は今までたくさんの生徒を見てきましたが、選択問題でおよそをつける生徒は君が初めてです。

とりあえず、電車で呼んじゃダメな小説TOP3に入るギャグ小説です。章と章の間にちょこっと入った「バカテスト」。問題文のあとに正解1つとバカ回答2つ。切れ味鋭い教師のツッコミに吹き出すこと間違いなしです。

ただし、単なるギャグ小説と侮るなかれ、作中であつかわれる「召喚獣」にも工夫が凝らしてあります。主人公は特別な召喚獣を呼ぶことが出来て~みたいなヒーローものではなく、ただただ「テストの点が良いほど強い召喚獣を呼ぶことができる」と(多少の特徴はありますが……)。

この設定のおかげで、バカがバカなりに男を張ろうとする姿が、意外と熱血展開につながって不覚にも感動してしまったりします(笑)

 

おすすめラノベ・小説ランキングTOP10~TOP1

第10位 ぼくたちと駐在さんの700日戦争

やがて僕たちは、余裕でパトカーに追いつき、車の横でorzになっている駐在さんを尻目に、カバンのチャックを閉じると勝手に後ろに乗り込みました。

最初の出会いは、市川隼人や佐々木蔵之介が出演した映画。僕らの七日間戦争のパクリか?と思ったらぜんぜん違う。めちゃくちゃ面白く、そして声を出して笑える小説だった。

ざっくり言うと、子ども(高校生)と大人(駐在さん)がいたずら合戦する話。

駐在さんが悪者でそれをやっつける、という話ではなく、駐在さんも大人の余裕を見せつつ、しっかりと大人気なく(日本語おかしい(笑))反撃する。そのやり取りの爽快さと、元がネット小説だからなのか随所に現れる太字の使い方が抜群すぎて、電車で読むと不審者扱いされる可能性があるので注意です(笑)

 

第9位 ノーゲーム・ノーライフ

「この『 (くうはく)』が最も好きな事のひとつは――」
「「自分が絶対的有利にあると思っているやつに『NO』と断ってやる事だ……ッ」」

ラノベには珍しく、文字を太字にしたり、傍点(ぼうてん=文字の上に点をつけるやつ)を多用したり、「ここ強調です!」とプッシュしてくれるのがすごく読みやすい。

ちょっとしたセリフに伏線が埋め込まれているので、「ココも後々つながってくるのでは?」とか「何か隠された意味があるのでは?」と真剣に読んでしまいます。

そして考えながら読んでいるのにもかかわらず、結末の大どんでん返しに見事に騙されてしまうという……(笑)

 

第8位 ロードス島戦記

「僕は怒る。しかし、怒りは復讐じゃない。すべてを破壊するための力じゃない。愛するものを守るために、振り絞る勇気なんだ。臆病な者が、戦うために必要な力なんだ。それを僕に与えてくれ」

ファンタジー小説の金字塔、『ロードス島戦記』のなかでも、僕が最も好きなのは4巻『火竜山の魔竜(下)』です。

怒りの精霊という存在がいて、それを利用すると、めちゃくちゃ強くなる代わりに敵も味方もなく襲いかかるバーサーカーになってしまう。その精霊の支配を強い気持ちで打ち払い、自分が守りたい人のために力を振り絞る。

いや~泣きましたね。中学生ながらに嗚咽しながら読みました。文章が持つ「熱い想い」って、こんなにすごいんだ!と驚愕しました。

いつか子どもに教えたい。「怒るのは良い、でもその怒りは自分の我を通すためじゃなくて、大切な人を守るための力にするんだよ」って。

 

第7位 最果てのパラディン

「《生きてる》のと、《死んでない》のって、ずいぶん違うんだなって」
「きちんと生きるなら、きちんと死ぬべきだと思うんです。
それがどんなに痛くても、苦しくても。
……でないと、また僕は、あの部屋に逆戻りしてしまう」

『小説家になろう』から書籍化した作品の1つ。

最近の『小説家になろう』はちょっとランキングに乗ると、けっこうサラッと書籍化するのであんまり期待していなかったのですが、良い意味で裏切られました。

この小説の胸アツ展開は本当にヤバイ。特に、ちゃんと「生きる」と決意した主人公がその想いを語る一幕は、不覚にもうるっと来る熱さが有りました。「自分も毎日を大切に生きよう!」と力をもらえるラノベです。

 

第6位 ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか

「勝負だ!」
冒険を、しよう。
この譲れない想いのために。
ぼくは今日、初めて冒険をする。

『小説家になろう』というWeb小説投稿サイトから書籍化した作品の1つ。

1冊の中での盛り上げ方、シリーズを通しての主人公の成長の仕方がものすごく上手い。特に第3巻のミノタウロス戦と、第5巻の階層主(ゴライアス)戦の激アツ展開は一見の価値あり!

アニメ化もされたけど、魅力の10分の1も伝わってないんじゃ無いだろうか……。アニメ版を見て、本作を面白くないと思った人、小説版を読まないとマジで後悔するしますよ。アニメ版を面白いと思った人、小説版を読まない理由はどこにも有りません!

 

【新】 <Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-

それが出来るか出来ないかじゃない。
仲間に任された。
託された。
なら、俺は俺の役目を限界まで……限界を超えてもやってみせる。
――勝利の可能性を掴んでみせる。

『小説家になろう』というWeb小説投稿サイトから書籍化した作品の1つ。

本作のもっとも重要なポイントは「可能性を信じる」ということ。どんなに困難な状況でも、1%でも勝利の可能性が残っているなら、諦めずボロボロになりながら戦い続ける。

最終的にちょうどよい能力が覚醒するご都合主義な展開にもかかわらず、それを納得させるだけの主人公のカッコ良さがある。

「自分もやるぞぉ!!」と気合を貰えること間違い無し!

 

第5位 遠い海から来たCOO

「変なの。だってこれはどう見たってアザラシじゃないし、アシカでもトドでもジュゴンでもないでしょう?クジラやイルカの仲間だってこともありっこないし、そう考えればあれみたいなものしか……」

あなたは恐竜が好きですか?僕は大好きです!

様々なアニメや映画でテーマとして取り上げられる「恐竜」。この『遠い海から来たCOO』は「もし現代に恐竜が生き残っていたら?」をテーマにした小説です。

海洋研究学者の父と一緒にフィジー諸島のパタゴニアで暮らす少年がプレシオザウルスの子どもを拾い、悪戦苦闘しながら育てていく。

赤道直下の島国の暑さや海の綺麗さ、生い茂る木々、そんな風景描写が見事過ぎます。

夏の暑い日にわざと窓を開けて、セミの声を聞きながら汗だくで読むだけで、抜群の臨場感で楽しむことができますよ!

 

第4位 時空のクロス・ロード

「なんで?って先生が聞いたら、幸ちゃんは真面目な顔をして『消火器は、いちばん大変な時に、みんなを守るから』って言ったの…
もっともその後で、『普段はなにもしなくていいから…』って答えたんだけどね」

「もし、水疱瘡(みずぼうそう)というありふれた病気が現代まで発見されなかったとしたら?」

そんなパラレルワールドで繰り広げられる殺伐とした毎日に迷い込んだ平凡な主人公。最初は怖気づき、逃げ出そうとするけど、最終的には決意を固め、戦うことを選択する。

いま生活している平凡な毎日が、ほんのすこしのきっかけで、すごく残酷な世界に変わってしまう可能性はどこにでも有りえます。それなら、「今日」をいう一日を大切に、全力で生きるべきだと心の底から思いました

ちょっと最近やる気でないな~とネガティブになっている人には絶対におすすめできる1冊です。

 

第3位 戦闘城塞マスラヲ

なにが最古にして最強の神だ。
最新最高の神の力を見せてやれ。
あの日、僕達が出会えたことは、何にも勝る奇跡だったと教えてやれ。

引きこもりで対人恐怖症の主人公ヒデオは、電子精霊のウィル子に焚き付けられ、優勝すれば世界が手に入ると言われる究極の武闘大会「聖魔杯」へと参加する。なんの戦闘技術も特殊能力も無いヒデオが、ただただ「目付きの悪さ」という特技?で偶然を積み重ね、勝利を掴んでいく。

とまぁ、ここまでなら主人公が弱いパターンの普通の話なのかもしれませんが、最終巻がほんとうにズルい。

最終的に自身の思い描く「未来」をつかみとるために、恐怖に震える足を踏ん張って、敵に立ち向かう主人公の姿は本当に号泣ものでした。

最初に出会ったのは10年前。いまでも時々、元気を出したいときに読んでいる本です。

 

第2位 パンツァーポリス1935

心の中に、言葉が生まれていた。
……誰よりも、何よりも、どこまでも!
これが自分のやりかただ。
この望みをかなえる手段が、ある。

僕が人生で初めて読んだ小説がこの『パンツァーポリス1935』。中学校の修学旅行で、行きと帰りに一日ずつ車中泊があり、暇つぶしになればと、友人に貸してもらったのがきっかけです。そのあまりの面白さに一気にラノベにハマり、休日は地元のブック・オフめぐりが日課になったほどでした。

この本の一番の魅力は「夢を叶えたいと願う向上心」です。異世界“ベルリン”で宇宙を目指す青年ヴァルターは成長進化する飛行戦闘艦を作り上げました。その技術力に目をつけた軍に狙われますが、時に戦い、時に逃亡しつつ、ただただ「宇宙」を目指します。

その眩しいほどの覚悟と、進化する戦闘機の目新しさに、もうメロメロ。自分もそんな夢をもってみたい!と強く憧れました。あっという間に20年近く立ってしまいましたが、本当にいい思い出です。

 

第1位 ぼくらの七日間戦争

子どもはおとなのミニチュアじゃないんだ。自分たちの思い通りになると思っていたら大間違いだ。それをはっきりと思い知らせてやるぜ。

宮沢りえ主演で映画化もされた本作。以後、ぼくらシリーズとして40作品以上続く大人気小説の第1作目です。僕が読んだのは、ちょうどこの1作目の主人公たちと同じ中学2年のときだったので、すごく共感したことを覚えています。

料理が上手いやつがいたり、機械に強い奴がいたりと、それぞれが尖った個性を持っていて、仲間同士が助け合う姿が本当に羨ましかった

そして、自分自身の人生を精一杯生きたい!とつよく感じた。僕の人生にとって、もっとも大きな影響を与えた小説といえるでしょう。

 

過去20年のおすすめラノベランキングまとめ

こんなに長い記事を最後まで見ていただき、本当にありがとうございます!

実は、今回の記事で当ブログは100記事を迎えます。いろんなブログの100記事目を拝見し、さて自分は何を書くべきか?と考えました。そこで思いついたのが、自分の好きなもののランキングTOP100を作ってみること。

ブログを始めてほんの半年、やっと100記事に届いたばかりですが、飽き性の僕が続けてこれたのは、見てくれる人がいるからです。

自分の経験のアウトプットという意味で、ちょっとでも面白いライノベ・小説を紹介し、見てくれている人の役に立つことができれば、これほど嬉しいことは有りません。

今回紹介したラノベは当然のことながらかなり古いものも含まれているので、中古で100円そこそこで売っていることもあるかと思います。ぜひ探してみて下さい。

以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。

POSTED COMMENT

  1. キリエ より:

    最後まで読ませていただきました!
    僕も今まで色々なラノベを読んできましたが、自分の知らない、面白そうな本を沢山発見できて感激です。
    それに、第1位に「ぼくらの七日間戦争」がランクインしていて、なぜだかホットしました(笑)
    昔「ぼくらの」シリーズはすごくハマっていた記憶があって、また読み返したいと思いました。

    • TSUNJI より:

      キリエ様
      コメントいただきありがとうございます!
      僕もラノベが大好きです。
      「ぼくら」シリーズ、本当に良いですよね〜
      ぜひ、自分の子どもに読ませたいと思っています。
      少しでも良い作品に出会うきっかけになれば幸いです。

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