最近、妻が急に理不尽になったと悩んだことはありませんか?

もうすぐ息子が1歳を迎えるTSUNJI(@tsunji1983)です。

ある日、職場の先輩ママさんが、「これ奥さんに読ませてあげて」と一冊の本を貸してくれました。どうやら、妊娠~出産~子供の1歳までの子育てがまとめられた本で、女性にとっては「こんなこと有った!」とすごく共感する内容になっている、とのことでした。

妻が、読みながら「分かるわ~」みたいなことをブツブツ言っていたので、ふと興味が出て僕も読んでみたんですが、この本、これからパパなる人やパパになりたての人は、ぜひ読んでおいた方が良い!

 

男性にとっては、どんなに努力したところで「分かってあげる」と言葉にすることすらはばかられるほどに遠い存在である「妊娠」や「出産」。

本書では、日を追うごとに変化する女性の肉体や精神状態にについて、すごく丁寧に書かれています。

せめて知識として把握しておくことで、これからママになる、またはママになったばかりの奥様を支える助けになるのは間違いありません。

そこで今回は、もうすぐパパとして1歳を迎える僕が、『きみは赤ちゃん』を読んで感じた「男はここが分かってない!」とグサグサ刺さった部分について、紹介させてください。

 

著者の川上未映子さんについて

1976年、大阪生まれ。2007年、初めての中編小説「わたくし率 イン 歯ー、または世界」が第137回芥川賞候補となる。同年、早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞。2008年「乳と卵」が第138回芥川賞を受賞。(中略)2013年、詩集「水瓶」で高見順賞、短編集「愛と夢とか」で谷崎潤一郎賞を受賞。主な著書に「すべて真夜中の恋人たち」など。
2011年に作家の阿部和重氏と結婚、12年に男児を出産した。

大変恥ずかしいことに、借り物だったこともあって、著者のことをまったく意識せずに読み進めていました。「なんか文章面白いな~」とか、「夫婦で作家って珍しいな」とか思ってふと表紙を見なおして、あっ!っと(笑)

川上未映子さんは、小説家・詩人・ミュージシャンと幅広く活躍しておられ、夫の阿部和重さんも芥川賞作家ということで、かろうじて記憶に残っていました。

ある意味、「芥川賞作家の本だから」という先入観なく読めたので、ちょっと得した気分もあったりします♪

 

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『きみは赤ちゃん』を読んで感じた「男が分かっていないところ」

男は赤ちゃんの成長に興味が無いのか!

あるとき、私が現在妊娠何週の状態であるのかを知っているのか、と聞いてみたら知らなかった。まずそれにかちんときた。(中略)後日、妊娠25週目のおなかの赤ちゃんがどんな状態か、知ってる?と聞いてみた。(中略)でも、あべちゃんは知らなかった。私はそれに対して急激に怒りが込みがあげた。

これはマタニティー・ブルー期の、著者の心理描写を描いた箇所なのですが、ごめんなさい、見に覚えがありすぎます……。

うちの妻は、産婦人科に行ったあと、今日はこんなんだった!とエコー写真や動画を見せてくれたので、それを二人で鑑賞するのが楽しみの一つでした。でもこれって、完全に受け身で情報を待っている状態なんですよね。少なくとも、一般的な赤ちゃんの成長具合とか、気にしたこと無かったです。

もしあの時期に、↑のように言われてしまったら、ほんとうにもう謝るしか無かっただろうな~

 

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あなたは赤ちゃんのために死ねないの?

私は赤ちゃんを抱っこしながら、なんとなーく、ふつーうのこととして、誰にきかれてなどいないのに、「この子のためだったらまじで死ねるな」と実感した。この子の命とひきかえに死ねますか、ときかれたら、信じられないことに、これがもう即答で死ねるという実感がいつのまにか宿っているのだった。(中略)

「どんな状況になっても、ひとりも死なずに済むような解決策をとっさに導く、誰も死なせたりしない、とこういう考えをもっているからなんだよね」
「はいはい」

おんなじような質問をされたら、まさしくおんなじような答弁を返してしまいそうでめっちゃおそろしい……。

正直に言うと、旦那さんの言い分もよく分かる。どっちかの命しか選べないような、究極の状態になる前に、なんとしてでも状況を打開してみせる!と。

でもこの場面で問われているのは、「状況がどうか」という段階を超えて、「命の選択」が迫られた時に、「じゃあどっちを取るの?」という「覚悟」が聞かれているんですよね。

理屈の部分ではなく、本能的な、瞬間的な選択を、僕たち男性がどのように捉えているのかをはっきりと伝えるべきでしょう。

正直、僕はこの部分を読みながら、つい最近読んだ『112日間のママ』を思い出していました。

「妻か子かをどうしても選ばなければならないとしたら、あなたはどうしますか?」という問いに、女性は無条件でこどもを選び、男性は迷ってしまう、ためらってしまう……。

 

子育てを「手伝ってる」って何?

夫が「家事&育児は家にいるやつがするものだろう」、「しかたないじゃん」という考えをいったんほぐしてむきあえば、夫婦間の雰囲気だってきっとよくなるはずなのだ。夫(男)側にそういう気持ちがあれば、土日に「手伝う」って発想じゃなくて、「自分のこととしてやる」って姿勢になって、「ああ、わたしたちふたりの生活、ふたりの子育て」っていうふたりが共有できる当事者性が出ると思うのだけれど、ちがうのだろうか。

「手伝う」という意識がある時点で、「当事者ではない」と言っているのと同じなんですよね。

例えば、自分のクライアントの仕事をしているとき、「手伝う」なんて意識は無いんじゃないですか?
上司・同僚・部下の仕事について、頼まれたとかサポートしようと思ったとか、そこで初めて「手伝う」って状態になるわけです。

こういう思いを夫(男)側がもってしまうと、妻(女)側は恐るべき嗅覚でそれを察知し、夫婦間の溝へとつながってしまいます。

本書の中では、「産後クライシス」という言葉で説明されていますが、出産後の劇的な生活環境の変化に加えて、ホルモンバランスも変化し、精神的に不安定な状態になったとき、上記のような溝があると、それはもう致命的な結果につながってしまう可能性すらあるわけですよ……。

Yahoo・Google合わせると、【産後 旦那 イライラ】で1ヶ月に1,500回とか検索されちゃうんです。

 

まとめ:子育ては夫婦が主体的に行うもの

この本1冊読んだからといって、すべてが解決するわけではありません。ただ、特に初産の女性が抱える「変化する自分の体への不安」や「一緒にいる人が同じように考えてくれない不満」について、すこしても意識をしておくことによって、奥様を肉体的にも精神的にも支えることができるようになるのではないでしょうか?

 

最後に、本書にてとても印象に残った一節を引用させていただきます。

「おなかの赤んぼうは100%こちらの都合でつくられた命で、100%こちらの都合で生まれてくるのだから、それならば、われわれはその『生』を100%無条件で、全力で受け止めるのが当然じゃないだろうか。それが筋、ってもんじゃないのだろうか」

 

子育ては「夫婦で行うもの」です。世の中のパパは、主体的にバリバリ動くことで、夫婦円満な家庭をきずきましょうね!僕はまず、息子の爆弾処理をもう少し主体的に頑張りたいと思います……。

 

以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。