確実に効果が出るランディングページを作りたい、と思ったことはありませんか?
Yahoo!リスティングやGoogle AdWordsなどを利用してWeb広報を実施するときに、飛び先として準備するのが「ランディングページ(LP)」と呼ばれる広告ページです。
このランディングページは、情報の順番や伝え方が異なるだけで、その効果が何倍も変わってしまいます。
僕自身、会社の求人用のWebサイトの運営と関連して、よくランディングページを制作するのですが、ちょっとした意識を変えるだけで、意外と効果が変わるもんなんだな~と思うことが有りました。
そこで今回は、コンテンツマーケティングで有名なバズ部さんの『10倍売れるWebコピーライティング ーコンバージョン率平均4.92%を稼ぐランディングページの作り方』という書籍のなかで、僕が効果を実感することができたランディングページの成約率を高めるための3つのポイントについてご紹介します。
この記事の目次
ランディングページの成約率を高めるための3つのポイント
ターゲットによって必要な情報は違う
Webに携わる人であれば、「ターゲットを選定することの重要性」について、よく目にする機会があることと思います。
では、あなたはターゲットについてどれだけ詳しく想像できていますか?
『10倍売れるWebコピーライティング』では、ターゲットに効くキャッチコピーを考えるための手段として、以下の3つのステップでの絞り込みを提案しています。
①ターゲットの選定(デモグラフィック)
②ターゲットの選定(サイコグラフィック)
③ベネフィットの設定
―引用:10倍売れるWebコピーライティング 54P
デモグラフィックとは、年齢や性別、世帯規模や年収などの人口統計的なデータのことです。一方、サイコグラフィックとは、その人のライフスタイルや価値観のことを示します。
30代男性を対象とした求人ページと、50代女性を対象とした求人ページが、全体の雰囲気やキャッチコピーがまったく異なるだろう、ということは想像がつきますよね。
それに加えて、おなじ30代男性であっても、単身者なのか妻帯者なのか、また、ものを買うときの判断基準が値段なのか品質なのか、などの違いによって響きやすい内容が変わる、というわけです。
顧客のニーズは3段階に別れる
ターゲットを選定することができたら、そこに3つの段階が有ることも知っておきましょう。
1つ目は、お客様に興味を持ってもらう段階
2つ目は、お客様に「欲しい」と思ってもらう段階
3つ目は、お客様に「決断」をしていただく段階
―引用:10倍売れるWebコピーライティング 8P
ターゲットとなる人が、この3つのうちのどの段階でランディングページを見るのかによって、必要な情報は異なります。
50代で子育てが落ち着いてきたのでそろそろパートに出ようと思っている女性向けの求人ページにおいて、「なんとなく働こうと思っている場合」と「家に近い勤務先を探している場合」では、必要な情報が異なります。
前者には、初心者でも安心して働ける環境をアピールするのが良いかもしれませんし、後者には自家用車での出勤が可能なことをアピールしたほうが良いかもしれません。
揃えるべき情報・伝えるべき順番を変える
ターゲットを深掘りし、アピールすべき内容を決めることができれば、あとは情報を揃えて適切な順番で伝えるだけです。
ただし、この「情報の順番」には特に気をつける必要があります。
①「結果 → 実証 → 信頼 → 安心」パターン
②「結果 → 安心 → 実証 → 信頼」パターン
③「結果 → 信頼 → 安心 → 実証」パターン
―引用:10倍売れるWebコピーライティング 94P
基本的に結論を最初に述べてから、それを補うかたちで他の情報を並べるのは同じですが、ターゲットや揃えることの出来た情報によって、効果的な順番はどれかを考えてみましょう。
例えば①の当てはめて考えると、「初心者でも安心して働くことができる→無料で受けることのできる教育制度が充実している→社員の60%は無資格・無経験から活躍している→先輩たちの声」みないな流れが効果的です(というか僕が実践して効果を感じることができたのがこの流れです)。
『10倍売れるWebコピーライティング』のおすすめポイント
僕は上記のようなポイントをもとにランディングページを作成することで、一定の効果(後述)を実感することができたのですが、『10倍売れるWebコピーライティング』をおすすめするのには、他にも理由があります。
例文が分かりやすい
本書の2章と3章では、実際にランディングページを作成するまでの流れを確認するための例文として、「英会話教室のランディングページを作るなら?」という内容が扱われています。
これがものすごく分かりやすい。
『ランディングページ集めました。』や『ランディングページデザインリンク集』など、公開しているランディングページを見ることはできますが、その制作過程をみることはなかなかできないので、ものすごく貴重です。
ワークシートを埋めることで情報の抜け漏れを防げる
同じく本書の2章では、ランディングページに必要な情報を集めるためのリサーチの段階で、確実に情報を網羅するためのワークシートが掲載されています。
上述の通り、「英会話教室のランディングページを作るなら?」という例文もあるため、自分が作りたいランディングページと照らし合わせながら、じっくりと構成を作ることができます。
ランディングページにおすすめの構成については、ネットを探せば見つかるでしょうが、構成のために必要な情報の探し方については、なかなかまとまった情報が無いので、個人的にもすごく参考になりました。
「作成後のチェックシート」がめちゃくちゃ便利
本書では、ランディングページの構造を「キャッチコピー」「ボディコピー」「クロージングコピー」「追伸」の4つに分解して説明しているのですが、巻末には「全体チェック」として、それぞれの項目に対するチェックポイントが計37個にまとめられています。
せっかく作ったランディングページが、すこしでも効果を高めるものになるように、1つづつしっかり確認したいポイントばかりです。
(本書のワークシートどおりに作成すれば、チェックポイントを満たしたものが作れるはずです)
成約率を高めるためのランディングページの作り方まとめ
実は、『10倍売れるWebコピーライティング』を購入したのは、ブログ運営のための文章力アップにつながるのでは?と思ったからでした(サブタイトルをあんまりちゃんと読んでなかった)。
しかし、実際に読んでみると、Webライティングというよりは、ランディングページに特価したWebディレクション(企画・構成)について書かれている本だと分かりました。
そこで、自分の仕事に活かすべく、会社の求人用のページ(Yahoo!リスティングなどの広告のリンク先として設定していたページ)をリニューアルしてみて、「ああ、確かに!」と思ったポイントが、今回紹介した3点です。
この3点を導入したことで、今年の前半(1~6月)の応募件数が90件ほどだったのに対し、後半は11月末時点で130件と、およそ1.5倍以上の結果につながってくれました。
正直、本書の2章の通りにワークシートを埋める作業は、かなり時間がかかるしめんどくさいです。
でも、それを我慢して手を動かせば、自分の売りたいもの(実現したいこと)についての理解も深まり、きっと結果につながります。
これからランディングページを作るという人は、ぜひ一度、目を通してみてください。
以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。