なんで何度も同じことを言わせるの!?
子育てに悩んだり、ついついイライラしたりしてしまうもっとも大きな理由は、「意思の疎通ができない」ということではないでしょうか。
何度も同じことを言っているのに、なんで伝わらないの?こんなに真剣に話しているのに、なんで聞いてくれないの?
そんな子供への伝え方に悩むママのために、メンタリストのDaiGoさんの著書『子育ては心理学でラクになる』を紹介させて頂きます。
本書では、子育てには
「子供にも良い影響を与える意志力を身に付けること」
「子供が言うことを聞いてくれやすくなる言葉の選び方」
の2つが重要だと書かれています。
子供の意志力を育て自然と変わる環境の作り方については、下記の記事でご紹介しております。
今回は、本書に記載されている「子供が言うことを聞いてくれやすくなる言葉の選び方」についてご紹介させていただきます。
なぜ「言葉の選択」が重要なのか
コミュニケーションでは「言葉」が非常に重要な役割を果たします。子育てにおいては、なかなかママの思いが伝わらずイライラしてしまいながらも、やっぱりなんとか言葉を尽くそうとします。
そんな悩みを解決してくれるのが「言葉を選ぶ」ということ。本書には、このような記載があります。
コミュニケーションがとれている家庭では子どもに意志力や自制心も順調に育ちます。さらに、やる気も生み出し、勉強のモチベーションをあげてくれるのです。
そのベースになるのが、親の「言葉の力」。どんな言葉で、そしてどんな言い方で子どもにアプローチするかによって、子どもは大きく変わります。
子供は親を見て育ちます。
子供の良い所を伸ばし、信頼を勝ち取る「伝え方」を駆使することで、イライラしてしまいがちなイヤイヤ期を「子供の言語能力を飛躍的に伸ばすための時間」に変えたり、子育ての最難関である反抗期を「より軽くより短期に終わらせる」ことが可能になるのです。
「子供が心を閉ざす危険な言葉」とは?
子供が言うことを聞くようになるためには、しっかりとした信頼関係を築くことが重要です。そのためには、子供が「ママはちゃんと話を聞いてくれる」という状態になってくれなければいけません。
そのために、絶対使ってはいけない言葉があります。本書では3つのことばが紹介されています。
- 「後にしてくれる?」
- 「~しなさい!」
- 「当然」
それぞれの言葉をなぜ使ってはいけないかについては、ぜひ本書を読んでいただきたいところですが、重要なのは「子供を押さえつける言葉を使ってはいけない」ということ。
何か話したいことがある、好奇心が爆発している、そんなときに「ダメ!」とストップをかけてしまうと、「言っても無駄か……」と心が折れてしまうんです。
「子供のやる気を引き出す魔法の言葉」とは?
本書では、「子供が心を閉ざす危険な言葉」とは逆に、ぜひ使いたい「子供のやる気を引き出す魔法の言葉」も紹介されています。
- 「どうしたの?」
- 「なぜ?」
- 「どうする?」
- 「わかるよ」
- 「そうだね」
- 「すごいね」
- 「ありがとう」と「ごめんなさい」
「心を閉ざす危険な言葉」が子供の勢いをストップさせつものであるのに対し、「やる気を引き出す言葉」は、まさしく「想いを引き出すもの」です。
この「引き出すことの重要性」は、ビジネスにおいても同じような事例を見つけることができます。
例えば、部下を持つ人間が学ぶ技術に「ティーチング」と「コーチング」というものがあります。
あなたは「指示待ち人間」なんて言葉を聞いたことはありませんか?
「ティーチング」は教える技術で、「答えを伝達するもの」です。つまり、ママから子供へ「こうしなさい」と伝える形ですね。こうすると、正解は分かりますが、子供が自分で考える力が弱くなります。
これに対して、近年特に重要視されているのが「コーチング」です。これは、相手の中にある答えを相手が見つけるまで、「導く技術」です。自分の中にある想いを言語化する練習を積むことで、子供は感情豊かに、しかもその感情をコントロールする力を身につけることができるのです。
まとめ:子供のイイトコロを引き出すのはアナタ!
「ほんと、うちのコは言うことを聞かなくて……」と悩む人は、ぜひ、「子供の想いを引き出す」という視点を持ってみてください。
「なぜそんな行動をするのか?」「何を思っているのか?」
もしかすると、意外な子供の一面を発見するかもしれません。将来のやりたいことが見つかることだってあるでしょう。
「言うことを聞かない時」=「子供の新しい一面を引き出す時」と思えば、ちょっとは我慢がきくかもしれませんよ(笑)
以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。