文章力アップ

考える技術・書く技術|コンサルタントに必須の論理的な思考法とは?

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文章力をアップさせたい!

 

そんな思いで、ライティングに関する古典『考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則』を読んでみました。

初版が発刊されたのは1973年。その後、81年、86年、96年に改定されており、本書は【96年版】の内容を翻訳した書籍になります。

Amazonの売れ筋ランキングの「ビジネス文書部門」で堂々の1位。コンサルティング系の会社では必読と言われる書籍です。タイトルから読み解くと、「文章の書き方を説明している本」という印象ですが、どちらかというと 論理的な思考方法 に関する内容が充実しています。

はっきり言って激ムズ。何回(難解)も読んで、実際に論理的思考の練習をして、やっと身につく内容です。

継続的に本書を読みなおすことにしつつ、まず最初の導入としてブログ記事を書くのに活かすことのできる部分についてご紹介させて頂きます。

 

文章のピラミッド構造って何?

「伝えたいメッセージは様々な要約レベルを経て導き出されている」

一つの文章について、読み手の興味を惹きつける構成にするためには、言いたいことに対して質疑応答の対話形式で答えの理由付けを行うことが重要。ブログの記事で「文章力をアップさせる方法は○○」という結論があるとすれば、「なぜ」や「どうやって」という、思い起こされる疑問に対して、答えを用意することで分かりやすい文章になっていくということです。

そもそも、ブログ記事に見出しを作ろうという記事をよく見かけるかと思いますが、このピラミッド構造による分かりやすさとつながってきますよね。

 

演繹(えんえき)的論理か帰納的論理か

ピラミッド構造が文章の縦の関係を司る構成だとすると、それぞれの伝えたいことをつなぐ横の関係としての論理的な構成が必要になります。この論理的な構成というのは、帰納的論理演繹(演繹)的論理に分けることができます。

 

演繹(演繹)的論理

「鳥は空を飛ぶ」→「私は鳥だ」→「それゆえに私は空を飛ぶ」→「私は鳥であるがゆえに空を飛ぶ」

演繹(えんえき)的論理とは、倫理を連続的なステップで展開します。最初に普遍的なことについて述べ、2番目の考えで先に述べたことの主部か述部について具体的に述べ、そして3番目にこれらの2つの記述から何が導き出されるかについて述べる。つまり三段論法の形で示されます。

 

帰納的論理

  • フランスの戦車がポーランドの国境にいる
  • ドイツの戦車がポーランド国境にいる
  • ロシアの戦車がポーランド国境にいる

→ポーランドが戦車によって侵略されようとしている

帰納的論理とは、メッセージを同レベルの内容(賛否や幾つかのステップ、問題点など)でくくった時、そこから導き出される一つの推論が伝えたいことに繋がる、という論理展開です。ものすごく強引に例を作るとすれば、「Aさんはブログで本を出した」「Bさんはブログの収入が10万円もある」「Cさんはブログでお客さんを集めている」→「ブログは仕事に繋がるのである」、といったところでしょうか。

 

ブログにおける分かりやすさは「トップダウン型アプローチ」で作る

一般的にトップダウン型のアプローチのほうがやさしいというよりは、より確信できる物事から考え始めるのが人の常だからです。

ピラミッド構造を作るときの流れは、言いたいことを決めてから細分化していくトップダウン型と、事実を集めたところから結論をまとめていくボトムアップ型の2種類があります。本書では、「初心者への注意」という項目の中で、「まずとトップダウン型に考えを構成することから始めなさい」と記載があります。これは、自分が言いたいことを細分化していく方が、言いたいことそのものを強く説明できる、という理由があります。ボトムアップ型は事実からまとめられた結論が、人によって変わる可能性があるため、説得力のある記事を書く難易度が高くなってしまうからです。

 

導入部分を大切にする

状況を述べよ
その状況で「複雑化」が発生し、
その複雑化が「疑問」を引き起こし、
その疑問に対し、アナタの文章が「答え」を出す

導入を書くのは重要だということを改めて実感しました。ユーザーがせっかく記事までたどり着いてくれたとしても、どんなに良い内容を書いていたとしても、導入部分が分かりにくければ、読む前にユーザーは離脱してしまいます。「こんな疑問は有りませんか?それに応えるのが今回の記事です」という流れを意識して記事を書くようにしましょう。

 

結論:まずは読むところを絞って力をつけよう

一般読者は第Ⅰ部「書く技術」と第Ⅱ部「考える技術」を熟読し、第Ⅳ部「表現の技術」にとりあえずは目を通し、書くことに疑問を感じた場合に再読できる態勢をとっておくだけでも十二分の価値を感じるはずです。

訳者の山崎康司さんがあとがきでこのようにおっしゃっておられるように、第Ⅲ部以降、急に難解さが増しています。むしろ、なんとなくライティングスキルアップさせたいな~くらいで読み出すと、第Ⅰ部の時点で撃沈する可能性すらあります。一定の覚悟と、実際の練習をもってしか、ちゃんと読み解くことはできないでしょう。

本書には、練習用にワークブックも上下巻で出版されているようなので、僕自身、もう少したくさんインプットして、準備ができたと判断したら、再挑戦してみようと思います。

 

以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。

 

参考:本書の目次

参考までに、本書の目次を載せておきます。これは!』と思うところがあればぜひ読んでみてください。

目次

第Ⅰ部 書く技術
第1章 なぜピラミッド構造なのか?
第2章 ピラミッドの内部構造はどうなっているのか?
第3章 ピラミッドの構造はどうやって作るのか?
第4章 導入部分はどう構成すればいいか?
第5章 演繹法と帰納法はどう違うのか?

第Ⅱ部 考える技術
第6章 ロジックの順序に従う
第7章 グループ内の考え方を要約する

第Ⅲ部 問題解決の技術
第8章 問題を定義する
第9章 問題分析を構造化する

第Ⅳ部 表現の技術
第10章 文章構造にピラミッドを反映させる
第11章 文章表現にピラミッドを反映させる

追補A 構造泣き状況下での問題解決
追補B 本書で述べた重要ポイントの一覧

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