34歳で購入したマイホーム

最初の1冊に読むべき分かりやすさ&幅広さ『家を買いたくなったら』

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あまり物件の内覧ばっかり行ってないで、ちょっとは知識固めもせねばと本屋で何冊か流し読みしてみて、「おお!これは分かりやすい!」と思って買ったのが『新版 家を買いたくなったら(著者:長谷川高)』。

2006年に出版された『家を買いたくなったら』について、時代の流れにともなう内容の加筆・調整が行われ、2011年に新板として再出版された書籍です。

2017年現在からすると、やっぱり内容は古くなっているけれど、それでもなお「自分にとって理想の家ってどんなの?」とか「そもそも家を買うべきなの?」等、マイホーム購入のスタートラインに立つ僕にとって、ものすごく参考になりました。

今回は、『家を買いたくなったら』で僕が特に参考にしたいと思ったポイントをご紹介させていただきます。

 

 

 

自分にとっての「理想の家」とは?

知識ゼロのサラリーマンがマイホームの条件や購入金額を考えたら?』という記事で書いたように、自分なりの「こんな家が良いなぁ~」という妄想はしたつもりでした。

だからこそ、本書の中で紹介されている「 理想の家に出会うためには、予算などの制限からではなく、何を重視して家を探すのかをまず考える 」という視点はすごく衝撃。

まさに、「支払える金額の中でできるだけ広くて交通の便の良いところ」みたいな条件で家を探していたので(笑)

「マイホームはあくまでも道具で、そこでどんな生活を送りたいのか」を考えることで、探しているマイホームが自分に合ったものなのかを判断できるのは、すごく納得感がありました。

 

家を買うリスク

本書では、「家を買うリスク」として、以下の3点が挙げられていました。

  • 長期にわたる借金を背負う
  • 長期間ローンを支払うことができなくなった時のリスク
  • 人生のフレキシビリティ(柔軟性)が失われるリスク

住宅ローンはまさに数千万円の借金であり、それを数十年(だいたい30年くらい)かけて返済していきます。

病気や怪我で長期間働けなくなった場合はもちろんのこと、そもそも「今の職場であと30年働けるのか?」という疑問もありますよね。

それをちゃんと「リスク」として認識したうえで、支払いに余裕を持てるローンを組んだり、一定額の貯蓄を残すようにしたり、様々な「保険」をかけておく必要があります。

少なくとも現時点では、「老後は田舎で暮らしたい」とか「海外で語学を勉強するんだ!」といった状況にはならないとしても、自分や妻の両親の健康状態や子どもの進学状況など、「土地に定住すること」の意味も深く考えるべきだと学びました。

 

理想の家に出会うために

自分にとっての「理想の家」について考えてみたとして、「じゃあどうやってその理想の家を探せば良いの?」って話なんですが、もちろんその方法も本書では紹介されています。

  • 候補エリアを決めて、現地やモデルルームを歩く
  • 不動産知識のある第三者に相談する
  • しっかりと比較検討をする
  • 自分で調べる(不動産会社の営業に任せっきりにしない)

特に重要なのは、「 自分の目と耳と足で情報を得る 」ということ。

実際に何度も現地に足を運んでみたり、近所の方に地域性について聞いてみたりすることで、本当の家の価値を知ることができます。

我が家でも、妻の実家に近い物件を内覧した時には、義父母経由で土地の人に聞き込みをしてみたりしようと思います。

 

まとめ

本記事では、『家を買いたくなったら』の内容のうち、「自分にとっての理想の家の考え方とそれを見つけるための方法」に絞ってご紹介させていただきました。

この他にも、

  • 家を購入し維持していく上でかかるお金(ローンや修繕費など)の概要
  • 知っておくべき税金の話
  • 建物のタイプ(新築戸建て/中古マンション/田舎不動産など)に合わせた注意点

など、マイホーム購入に関係する基礎知識がしっかりまとめられています。

もちろん、それぞれの項目の専門書ほど詳細に説明されているわけではありませんが、「マイホームにはこれだけの知識が必要なんだな~」という全体像を把握するためには、絶対に読んでおくべき1冊だと思いました。

これからマイホームの購入を目指す人は、ぜひ一度、本屋さんで立ち読みしてみてください。