どうせバイクを売るなら、少しでも高く買って欲しいと思いますよね。
でも、現実として、一括査定サイトを利用したときに提示される査定金額はあくまで仮のもので、実車を見ながらの査定だと、どうしても金額が低くなりがちです。
むしろ一括査定の提示金額の半分にも満たないことさえありえます。
僕のスカイウェイブは残念ながらあまり保存状態が良くなかったので、最初の査定金額は27,000円でした。しかし、これから説明するような方法で粘りに粘って、最終的に10万円で買い取ってもらうことができました。
そこで今回は、「少しでも査定金額をアップさせたい!」という方向けに僕が実施した交渉方法をご紹介します。
1.事前に買取相場をしらべておく
交渉をする上での絶対条件として、事前に買取相場を調べておきましょう。
買取相場が最大で10万円にしかならないバイクなのに、「20万円出して!」と交渉しても、うまくいくわけがありませんよね。
具体的な方法は以下の記事で詳しく紹介していますが、出来得る限りの方法で情報を集めてください。
あまり大きな声では言えませんが、一括査定で送られてきたメールや電話対応の中で「ここはあまり期待出来ないな」という業者が見つかることがあります。
そんなときは、その残念な業者に訪問してもらって、実車での正式な査定額だけ聞いたら帰ってもらう、というのも有りです。
買取業者の査定金額のおおよその妥当性が判断できれば第一段階は完了です。
2.満足のいく即決価格を決める
買取相場を調べ終わったら、次に「○万円なら一発OK!」という即決価格を決めましょう。
「できるだけ高く買い取ってほしい!」という思いに反するようで申し訳ないのですが、事前に基準を決めておくだけで交渉中の心の余裕が違います。
実は、訪問査定中って慣れていないとかなり緊張するんですよ。
査定担当者と話していると、「ちょっと状態が悪いですね……」とか「走行距離がもう少し短ければ……」といった査定額を下げる理由を色々と説明されます。
価格交渉に慣れている人は別として、ネガティブなことを色々聞いたあとに「ウチで出せる金額は○万円が限界です。希望に応えられずごめんなさい。」みたいに言われると「そうなのかなぁ……」って納得してしまいませんか?
欲張りすぎて失敗したり、相手の勢いに飲まれて納得してしまったりしないように、自分の中で幸せになれる目標金額を決めるのが、冷静に交渉するための第二段階です。
3.論理的な理由を準備する
即決価格を決めたら、それを論理的に説明するための理由について考えましょう。
- 「相場を調べてみたら、だいたい○万円くらいだった。自分は屋内駐車に駐車していたので、それなりに良い保存状態のはずだ。」
- 「この次に来る買取業者が、かなり詳しくバイクの状況をヒアリングしてくれて、概算の査定金額が○万円~○万円だった。だから御社の査定金額を受け入れることはできない」
など、こんな風にしゃべれたらな~というところまで落とし込めたらOKです。
また、日々のメンテナンス(オイル交換や部品チェック)は領収書の保管と合わせて専用のノートを作っておくと、保存状態に気を使っているアピールになるのでおすすめです。
これらの準備ができたら、あとは焦らず落ち着いて、査定担当者と交渉するだけ!
ただし、相手も人間なので、高圧的な態度や言葉遣いはNG。
「提案はありがたいけど、こっちにも理由があるんですよね……。なんとかなりませんか?」と悩みを相談するつもりで話しかけましょう。
僕がスカイウェイブを売った時に話したこと
たいていの買取業者は、到着して一番に「いくらなら売ってもらえますか?」と聞いてきますが、最初は明言しない方がいいでしょう。
ここで即決価格を伝えてしまうと、上限がその金額になる or それはちょっと無理だなと諦められてしまう可能性があるからです。
そして査定金額が提示されたら交渉スタートです。
僕の場合、以下のような点を整理して伝えました。
- 年式の古さ(2007年)、走行距離(2万km)から想定した相場は5~8万円
- ただし、カスタム車なので1~2万円ほど査定金額が下がる可能性があるのは理解している
- 屋内ではなく屋根のみの駐輪場に駐車していたので保存状態も良くない
- ただ、この次に来る○社さんが、電話で詳しく状況を伝えたのに査定金額の概算が8万円~15万円だった
ある程度話し込むうちに、査定担当者と仲良くなりまして、「ぶっちゃけいくらなら、即決してくれますか?金額だけでも教えてくださいよ」ともう一度聞いてくれました。
ここで初めて、自分が想定していた即決価格の「10万円」を伝えたところ、担当者が会社とがんばって調整してくれて、晴れて10万円での買取が決定した、というわけです。
査定金額をアップしてもらう交渉方法
残念ながら、今回紹介した方法を使えば、どのバイクも査定金額が3倍になるかと言うとそうではありません。1人1人で、バイクの年式や走行距離、保存状態や買取業者の担当者が違うからです。
ただ、事前準備を綿密に行うことによって、「他の業者もこれくらいの査定にしかならないから、ウチに売ってよ!」と理不尽な金額で買い叩かれるのは防げるはずです。
以下の記事は、訪問査定に関する注意点やおすすめポイントをまとめた記事です。
また、「少しでも高くバイクを売るための方法を全部知りたい!」という方は、僕が実際にどんな準備をしてバイクを売ったのかまとめた記事がありますのでそちらをご確認ください。
あなたのバイクが少しでも高く売れる助けになれば幸いです。
以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした。
「準備しないとダメだとは思うけど、やっぱりめんどくさい!」「交渉するのなんて無理!!」という方は、バイクの写真と情報を登録するだけで買取店との交渉はすべて丸投げできる『カチエックス』というサービスもあります。
「手間はかけたくないけど、できるだけ高く買い取ってほしい」という方は、検討してみてください。