あなたは集中力が続かないと悩んだことは有りませんか?
今日中に仕上げないといけない仕事があるのに効率がなかなか上がらない、ブログを書こう!と思ったのに気がついたらTwitterや他のブログのチェックで時間が過ぎてしまった、などなど……。
なかなか自分の思うように集中できないことってありますよね?
そんな人におすすめしたいのがメンタリストのDaiGoさんの著書『自分を操る超集中力』です。
DaiGoさんといえば、当ブログでも紹介した『人を操る禁断の文章術』や『男女脳戦略。』など、ビジネスにうまく心理学的な考え方を取り入れることによって、パフォーマンスをアップさせるビジネス本をたくさん出しています。
本書、『自分を操る超集中力』では、集中力を生み出す力のことを「思考や感情をコントロールする力=ウィルパワー」と言い、その仕組みや鍛え方について分かりやすく紹介しています。
そこで今回は、ウィルパワーに関する簡単な説明と、本書の中からピックアップした、今すぐ取り入れられるウィルパワーの5つの鍛え方(集中力の育て方)についてご紹介させていただきます。
この記事の目次
ウィルパワーとは
ウィルパワーは、「人の思考や感情をコントロールするための力」で、これを鍛えることによって、集中力がアップしたり、イライラしなくなったりします。
ウィルパワーを鍛えることは、「子育てのイライラ解消に効果的」ということで、同じくDaiGoさんの著書『子育ては心理学でラクになる』においても取り上げられています。
このウィルパワーは3つの要素で構成されています。
- 何かをやる力
- 何かをやらない力
- 何かを望む力
例えば、ダイエットにおけるウィルパワーは、
- やる力=ダイエットのためにウォーキングをする
- やらない力=ダイエットのために甘いものを食べるのを我慢する
- 望む力=ダイエットのために具体的な目標とスケジュールを決める
といった感じです。
集中力(ウィルパワー)を高めるには?
集中力とは、このウィルパワーを消費して行動を決断することなのですが、ウィルパワーそのものは個人によって総量が決まっています。
そこで、「集中力を高めようとする=多くの決断ができるようになる」ためには、以下の2つしか方法がありません。
- ウィルパワーを鍛えて総量を増やす
- 効率的な決断方法を取り入れてウィルパワーを節約する
本書では、それぞれについて詳しく紹介してくれていますが、そもそもウィルパワーを鍛えたことが無い人にとっては、簡単な訓練から実践して成功体験を積んだほうが圧倒的に能力アップを実感できるので、今回の記事では「できるだけ簡単にできるウィルパワーを鍛える方法」について見ていきましょう。
今すぐ始められる集中力UPの5つの簡単な方法
机の上の余分なものを全て見えないところへ片付ける
人間は、目に入るものがついつい気になってしまう習性をもっています。
ちょっと疲れたな~と伸びをしたところにベッドがあると、5分だけ転がって休憩しようという誘惑に負けてしまい、気が付くと朝まで寝てしまった……などということが起こってしまうわけです。
そこで、机の上にはできるだけモノを置かず、目に入らないところに片付けるだけでも、「ちょっと休憩の罠」にかかるのを防ぐ効果があるのです。
水色のものを机に置く
「色彩心理学」という分野があるように、色は人間に多くの影響をもたらします。なかでも水色は「心を落ち着け体感時間を短く感じさせる効果がある」と言われています。
なので、いらないものを徹底的に片付ける一方で、ペン立のようにちょっと視界に入るアイテムに「水色」を取り入れることによって、集中力をアップさせ、かつ、より長時間持続させる効果があるのです。
(僕は汗かきでキーボードの下にタオルを引いているのですが、本書を読んですぐ、これまで赤色だったものを青系の色に変えてみました。一番上の写真のとおり水色が無かったので紫っぽいですが……)
15分に一度立ち上がる
ずっと座ったまま作業をしていると、血流が悪くなり、脳に充分な血液(酸素)が行き届かず、結果的に能率がさがってしまうことがあります。
これを避けるために有効なのが、最低15分に1回立ち上がり背伸びをすること。これによって、全身に血液が行き渡り、脳が活性化するそうです。
僕は受験生のときに知らずにやっていたのですが、暗記物のときに、単語帳片手に部屋の中をウロウロとしていたときのほうが、確かに覚えが良かった記憶があります。
朝、お米を食べない方が言い
これ、びっくりしました。朝ごはんをしっかり食べてエネルギーを補給しないと、午前中の仕事の能率が下がるから、とおにぎりとか食べてました……。
実は、食べ物にはGI(グリセミック・インデックス)という指標があります。これは、その食事を食べた後、どのくらいの速さで血糖値が上がるのかを示したもので、高GI食品としてはお米やパン、低GI食品としてはそばやリンゴなどが挙げられます。
なぜお米のような高GI食品を避けた方が言いかというと、高GI食品は急激に血糖値を上昇させるため、食べた直後は一気に脳が覚醒し、作業効率がアップするのですが、その分急激に低下するため、血糖値の低下とともに注意力散漫になったりイライラしやすくなったりしてしまうのです。
朝食を食べた後、通勤や通学で時間が空き、会社についた時にはなんだか体がダルい、なんてことになってしまうと、せっかく食べた朝ごはんが逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。
緑の見える場所を5分間散歩する
たった5分間の運動が20分間の運動と同程度のリフレッシュ効果を発揮する。それが「グリーンエクセサイズ」です。
この「グリーンエクセサイズ」は激しい運動である必要はありません。緑のある公園や街路樹の植わった道路を軽く散歩する程度で充分だそうです。
さらに、これを午前中に朝日を浴びながら実行すれば、体内時計の調整もできて一石二鳥。ぜひやってみましょう。(というか僕がやってみます)
まとめ:集中力がないとあきらめない!
「自分は集中力が無い」と落ち込むのはやめましょう。本書でかかれているように、人間の脳のはたらきや、体の原理を考えれば、集中力が途切れがちになるのは仕方がないことなのです。
その原理原則を知らなかったあなただからこそ、ちゃんと集中できる環境を準備したり、適度な運動を取り入れてリフレッシュしたりすることで、「集中力を鍛え効率的に運用する方法」を知れば、劇的に勉強や仕事がはかどるようになる変化を実感することができるでしょう。
簡単なことから始めて、どんどんレベルアップしてくださいね。
以上、TSUNJI(@tsunji1983)でした!
参考:本書の目次
参考までに、本書の目次を載せておきます。これは!』と思うところがあればぜひ読んでみてください。
まえがき
[第1章]集中力を自在に操る3つのルール
ルール1:集中力の高い人は、鍛え方を知っている
ルール2:集中力の高い人は、実は長時間集中していない
ルール3:集中力の高い人は、「疲れ」を脳でコントロールしている[第2章]高い集中力を生み出す7つのエンジン
エンジン1:場所
エンジン2:姿勢
エンジン3:食事
エンジン4:感情
エンジン5:習慣
エンジン6:運動
エンジン7:瞑想[第3章]疲れをリセットする3つの回復法
キュア1:睡眠
キュア2:感覚から癒やす
キュア3:不安を書き出す[第4章]集中力を自動でつくり出す5つの時間術
時間術1:超早起き
時間術2:ポモドーロ・テクニック
時間術3:ウルトラディアンリズム
時間術4:アイビー・リー・メソッド
時間術5:スケジュールに余白をつくる